IN/OUT (2015.12.13) |
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12月なのに、嵐、のち、夏、みたいな天候。異常気象っぷりが一段階上がったかのような、今日この頃です。 最近のIN"The Elements of King Crimson Tour in Japan 2015" (15.12.9)King Crimsonの来日公演を観に、オーチャードホールへ行ってきた。 もはや、伝説のプログレッシブ・ロック・バンド、King Crimson。2011年に、リーダー Robert Frippが引退表明し、バンドとしての活動が無くなった後も、その残党やら関連バンドの来日公演はいまだに行われており、私も、機会があれば参戦している。しかし、Fripp卿が引退撤回。本家が、まさかの12年ぶりの来日となったのだ。しかも、今回は、トリプル・ドラムという異例の編成だったり、初期メンバーのMel Collinsが復帰したりと、前評判だけで期待が超高まる。 開演前、舞台上には、前列にどどーんと三組のドラムセットが並ぶ、異形の配列。館内アナウンスでは、「カメラの持ち込みや録音・録画の絶対禁止」が、かなり厳しい調子でリマインドされる。さすが、Fripp卿、頑固者だと思っていたら、続けて、「ただし、公演の最後、Tony Levinが舞台上でカメラを取り出し、撮影すると思われます。その時は、皆さんも携帯電話で撮影して良し」という、なんだか腰砕けのアナウンスに、一瞬、和む会場。確かに、Levinは、自分のBlogやFacebookに、ステージから撮った観客席の写真を、まめにアップしているからなぁ。 15分ほど押しで、いよいよメンバー登場。前列にドラマー三人、Pat Mastelotto、Bill Rieflin、Gavin Harrison。後列、一段高くなったところに、向かって左から、Mel Collins(Saxophone, Flute)、Tony Levin(Bass, Stick)、Jakko Jakszyk(Guitar, Vocal)、そして、一番右に、(いつものように、椅子に腰掛けた)Robert Fripp。なかなか珍しい配列だ。 この編成で、どんなハードな曲で始まるのかと思いきや、1曲目は、アカペラで静かに始まる"Peace - An End"。1970年の"In the Wake of Poseidon"収録曲だ。さらに、同アルバムから"Pictures of a City"。このアルバムから二曲も演るとは、完全に予想外。 さらに、3曲目には、なんと"Epitaph"。デビューアルバム"In The Court of the Crimson King"収録の名曲(プログレ演歌、という感じもある)だ。Jakko Jakszykのヴォーカルは、オリジナルの若きGreg Lakeほどの艶気はないが、中々、聴かせる。いやぁ、2015年にもなって、この曲を、Robert FrippとMel Collinsが在籍するKing Crimsonの演奏で聴けるとは。感激である。 話題のトリプル・ドラム、それぞれ個性の違う凄腕揃い。その三人が、時に掛け合い、時にシンクロして叩き出すリズムは、圧倒的な広がりを感じさせる。単なる変則バンドかと思っていたが、さすが、Fripp卿、凄い効果を持つ編成だ。その特長が最大限活かされたと感じたのが、"Red"。私が、King Crimsonの曲の中でも最も偏愛する魂の名曲なのだが、これをトリプル・ドラムの圧巻の迫力で聴かされると、もう、感涙。物凄いアレンジだ。 最新作も含む緊張感の高い演奏が続き、本編最後は、"Larks Tongues in Aspic part two"、"The Court of the Crimson King"、"21st Century Schizoid Man"の、超名曲つるべ打ち。完全にノックアウトされる。我々の耳にしっかり残っているオリジナルの音色を見事に再現するのと同時に、この現在進行形のバンドの個性もしっかり噛み合った演奏になっている事が、素晴らしい。 演奏が終わり、スタンディング・オベーションの中、Tony Levinがカメラを取り出す。それを見た観客、拍手もそこそこにスマホを取り出し、写真撮影大会の様相。 そして、アンコール。三人のドラマーの共演の後、"Starless"。これまた、懐かしの音色を活かしてオールド・ファンを喜ばせつつ、最新のバンド・サウンドにアレンジされている。長いブランクの後の公演を、単なる懐メロ披露にしない、本当の意味で、Progressiveなバンドだと実感。なお、メンバーは全員スーツ姿で決め、最後までMCは一切無し。この辺のストイックさもまた、ファン心をくすぐるのである。 今回の来日ツアーは、東京・大阪・高松・名古屋で、計10公演。ネットに上がっているセットリストをチェックすると、毎回、演奏曲や曲順を変えているようだ。これ、全部、観たかったなぁ。 ブラーバを導入 (15.12.6)自宅は、キッチンマットを敷いている部分を除けば、オール・フローリング。本来なら、掃除は楽なはずなのである。わざわざ掃除機をかけなくても、こまめにクイックル・ワイパーをかけていれば、床の清潔さは保たれるのだ。しかし、分かっていても、それが続かない。よしんば、ウィーク・デイにクイックル・ワイパーをかけようと思い立っても、四角い部屋に丸くかけるという、駄目駄目パターン。結果、週末にまとめて掃除機をかける頃には、結構な埃が溜まることになる。 その現状を打破すべく、ロボット掃除機の導入を検討。以前は、ロボット掃除機というと、ゴツゴツと家具に激突して、傷が付くのではと危惧していたのだが、落ち着いて考えたら、自分で掃除機をかける時も、かなり乱暴に、ガツガツとテーブルの脚をヒットしたりしている。しかも、「技のルンバ」に対抗した「力のダイソン」が市場投入されるなど、ロボット掃除機の選択肢も増えており、今が選び時と判断したのだ。 で、結局、購入したのは、ルンバと同じiRobot社の製品、「床拭きロボットブラーバ380j」(元々は、Evolution Robotics社が開発・製造していたMintという拭き掃除ロボットだったのだが、2012年、iRobotが、Evolution Roboticsを買収し、改名の上、自社製品ラインナップに加えた物)。ルンバのようなバキューム・クリーナーでは無く、拭き掃除専門のロボットだ。フローリングが殆どなので、拭き掃除の方が効果的と判断したこともあるし、お値段が、ルンバの1/3というのが魅力。 導入の効果は予想以上。朝、家を出る時にスイッチオン。帰ってきたときには、以前のような微妙に埃っぽい床ということは無し。テーブルの足回りや、ソファの下など、細かいところにも手抜き無しで、磨き上げてくれている。また、ブラーバの場合、拭き掃除に用いるクロスを交換する必要があるためか、掃除完了後、ルンバのように充電ステーションには戻らない。最初にスイッチを入れた場所に戻っている(律儀に、スタート時と同じ方向を向いて止まっている)のだが、その姿が、何とも健気で可愛いのである。因みに、たまに、ソファの下などに潜り込んで引っかかってしまい、そのまま息絶えていることもある。それもまた、健気感が漂っている。まあ、無機物のロボット掃除機に対し、「健気」「可愛い」などと言い出すようじゃ、ヤバいかなと、我ながら思うが… 通常の拭き掃除なら、クイックル・ワイパー用の立体吸着シートを用いることができるのも便利。また、専用クロスを用いた水拭きもでき、キッチンマットを敷いている所以外は掃除機の出番がなくなるほど、床の清潔さ保つことが可能。わが家の場合、バキュームクリーナーではなく、拭き掃除ロボットを選択して大正解だったと思う。 気がつけば、既に12月も半ば。とりあえず、慌ただしい。色々と慌ただしいっす。 |