IN/OUT (2015.9.20)

ハッピーマンデーとなった敬老の日と、秋分の日、そして土日の並びがバッチリというシルバーウィーク。次に五連休となるのは2026年という貴重な機会ということです。ただ、私は、そういうことを全然意識していなかったので、何の予定も準備せず。まあ、のんびりと、などと言っていたら、あっという間に終わってしまいそうだな…


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"Ant-Man"15.9.19

Marvel Studiosの新作映画を観てきた。

Marvelが送り出す新たなヒーローは、Ant-Man=蟻男。特殊スーツに身を包み、身体の大きさを自在に変える能力を持つ。身長 1.5cmに縮小し、弾丸のようなスピードとパワーを武器にするだけでなく、本物のアリを操ることも出来る。自らに飛行能力は無いが、羽アリに乗って移動できるのだ。

今回は、新ヒーローのお披露目ということで、誕生の経緯から、きちんと描かれるのが楽しい。主人公は、単純なスーパーヒーローでは無く、人間味溢れるナイス・ガイ。彼を取り巻く仲間達のキャラも良い感じ。極小ヒーローだけに、やたらと話が大袈裟になるのではなく、クライマックスのバトルが、子供部屋で繰り広げられるというのも目新しい。最近のMarvel作品の重さに辟易している人でもお気楽に楽しめる、高水準の娯楽作に仕上がっていると思う。

一方、この映画は、Avengersに代表される"Marvel Cinematic Universe"の一本で、Avengersメンバーも、ちょこっと出演。次回作への伏線もしっかり張られていて、Marvelの戦略、恐るべしだ。

その次回作、"Captain America: Civil War"は、既にポスト・プロダクションの段階に入っているという。錚々たるAvengersメンバーに加え、Spider-Manも参戦するということだが、Ant-Man(と、その仲間達にも出演してもらいたい)には、その人柄の良さと軽妙さを失わずに目立ってもらいたいところだ。


「そこにある、時間 ドイツ銀行コレクションの現代写真」@原美術館15.9.20

原美術館紙の作品のコレクションとしては、世界でも最高水準と言われるドイツ銀行の現代美術コレクションから、1970年代以降の写真作品を集めた展覧会を観に、原美術館へ行ってきた。

「『時間』を切り取ってメディアに定着させる」という写真の性質を活かした様々な表現というテーマの下、集められた作品は、いずれも、観ているだけで引き込まれる力を持っている。やなぎみわ、杉本博司、Andreas Gurskyなど、以前観たことのある作家の作品も多く、また、チュウ・ジァや、佐藤時啓など、今回、初めて観て興味を惹かれた作者も多い。さすが、写真だけでも5千点という膨大なドイツ銀行コレクションから選りすぐった作品群だ。しかも、今回は、ちょうどタイミングが合ったので、学芸員によるガイドツアーに参加することができた。これが、滅法面白い。

作品を観ているだけでは分からない技法が、とにかく興味深い。作者が手鏡を持ったまま立ち泳ぎで1時間、海を泳いだ結果出来た作品や、印画紙を海や川の水面下に沈め、月明かりで長時間露光を施した作品、車のホイールキャップにカメラを取り付け、街を走って撮った作品など、作家達のアイディアと苦労、そこに込めた思い、そして、その結果、印画紙に写し止められた「時間」。これだけ面白い話を知らずに鑑賞するのは勿体無いと痛感。Martin Liebscherの「サントリーホール」に仕組まれた、人に話さずにはいられないような小ネタなども知ることが出来、ガイドツアーに参加して、本当に良かった。

是非、再訪したい好企画だと思うと同時に、原美術館には、オーディオ・ガイドの導入も検討していただきたいところだ(小規模な美術館だから、難しいかなぁ)。



連休前の勤務終了後、同世代の同僚達とカラオケ・ボックスへ。目的は歌うことでは無く、大音量でのロックDVD鑑賞。各自が持ち込んだ自慢のDVDを見せ合うという趣向。今回は、先日亡くなったChris Squireの冥福を祈って、YESのライヴがメインに。改めて、素晴らしいライヴ・バンドだったということを認識するとともに、最近のカラオケ・ボックス(滅多に行くことは無いので)の音響の良さにも驚きました。