IN/OUT (2015.5.16)

台風が来たり、地震が起きたり、夏になったりと、落ち着かない連休明けです。


in最近のIN

「シンプルなかたち展」@森美術館15.5.16

森美術館年始から改装工事で休館となっていた森美術館の、リニューアル・オープン記念の展覧会に行ってきた。森美術館、フランスのポンピドゥー・センター・メス、さらにエルメス財団という、錚々たるメンバーによる共同企画である。

「シンプルなかたち」という、これまたシンプルなキーワードで集められた展示品は、現代美術だけで無く、先史時代の石器、伝統工芸品、中世の銅版画、雪舟の墨絵などなど、幅広い。これだけ古今東西の物を集めながら、会場全体を統一感が貫いており、まさに主催者の力量が遺憾なく発揮された、実に見応えのある展覧会だ。

杉本博司の写真「海景」など、他の展覧会で見たことのある作品も、この「シンプルなかたち」という枠の中で見ると、さらに印象的になるし、Olafur Eliassonや大巻伸嗣の大規模なインスタレーションは、ずっと見ていたくなるほど魅力的だ。

古今東西の名品・名作が集められた展覧会ということだと、そのエネルギーに圧倒されて、見ているこちらの方が消耗してしまう=脂っこい料理でお腹がいっぱいになってしまうような感覚、ということも有りがちなのだが、この展覧会については、その心配は無用。「シンプル」なものが集められていて、上品な和食をたっぷりといただいているような感じ。満腹になっても消化不良感が無いのが嬉しい。

改装によって、メインの企画展の他に、「MAMコレクション」、「MAMスクリーン」、「MAMリサーチ」という小規模な企画スペースが三つ設けられ、メインの会場スペースが若干狭くなったようだ。これは、ちょっと残念かな。「MAMコレクション」に展示されていた下道基行の写真は、中々興味深かったが。

改装後一発目で、これだけ充実した展覧会を開催した森美術館、今後も期待である。



out最近のOUT

「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。15.5.16

六本木ヒルズ 森美術館と同じフロアにある、展望室、東京シティビューも、リニューアル・オープン。スカイツリーが人気を集める今、もはや高いところからの眺望だけでは集客が出来ないと考えたのか、「スカイギャラリー」というイベント・スペースが設けられた。その第一回展示は「スター・ウォーズ展」。かなり気合いの入ったデススター模型から始まり、中々の物量を揃えた展示になっていて、沢山の人が集まっていた。

"Episode IV - A New Hope"からの三部作について子供に熱く説明するお父さん・お母さん、"Episode I: The Phantom Menace"からしか知らないような若い人達、そして、映画は観たことがなくても、精巧に作られたフィギアなどの展示物に食いつく子供達まで、世代を超え、国境も人種も超えて共有される「物語」が持つパワーを改めて認識した。

もちろん、私も、映画自体は嫌いじゃ無いのだが、この展覧会(当然、展示の最後には広いお土産物売り場もある)のような、"Star Wars"に付きものの商業主義には、いささか(というか、かなり)辟易する。年末の新作公開に向け、タイアップの広告が、TVの画面中にも、街中にも溢れかえっている。パロディ作"Spaceballs"で、Mel Brooks扮するYogurtが語った通り、まさに Merchandise!。私としては、"May the Schwartz be with you"の方を座右の銘としたいところだ。



この日曜は、矢野顕子強化月間の遠征に当たるので、今週は土曜の更新です。