IN/OUT (2015.2.15)

この時期、喉・鼻の調子が悪くても、風邪の引き始めなんだか、花粉症なんだか、判断が付きづらくって、困ります。


in最近のIN

"Draft Day"15.2.11

米国のプロ・アメリカン・フットボール・リーグ=NFLのドラフト会議で繰り広げられる駆け引きを描いた映画を観てきた。監督はIvan Reitman。主演はKevin Costner。あまり期待せずに観に行ったのだが、あに図らんや、大傑作。

映画の開始前に、アメリカン・フットボールに馴染みが無い日本人向けに、NFLのドラフトに関する予備知識を教えてくれる映像が流れるのだが、完結かつ分かりやすい内容で好印象。さらに日本語字幕監修を、元KG Fightersのクォーターバック 有馬隼人氏が務めているためか、専門用語に対する字幕も、違和感の無いものに仕上がっていると思う。配給会社、Good Jobである。

映画本編も、素晴らしい。Ivan Reitmanって、当たり外れの大きい監督だと思うが、この作品でのテンポの良い編集は見事。主演のKevin Costnerも、昔のような俺様演技が少し枯れた感じで、好漢を好演。

一応は、サイド・ストーリー的な人間ドラマもあるのだが、そこは、スルー。ドラフトの指名を巡って、各チームのGM達が秒単位で繰り広げる駆け引きの凄さにどんどん引き込まれ、貧乏くじを引かされたかに見えたKevin Costnerが大逆転を仕掛ける終盤に大興奮。そして、なんとも爽快なエンディング。これだけ、画面に惹きつけられっぱなしだった映画は久しぶりだ。

私は、アメリカン・フット・ボールが最も好きな「観るスポーツ」の一つだが、NFLのドラフトについては知らないことばかりだった。試合のルールは、観客、それもTV観戦する人を楽しませるように計算され尽くされたものだと思っているが、ドラフトまで徹底したエンターテインメントに仕立て上げているのには、驚いた。毎年、こんなに盛り上がるイベントとしてのドラフトを行っているのか!

アメリカン・フットボール自体に馴染みが無くても、「頭脳戦」的なストーリーが好きな人には、間違いなくお勧めできる痛快作だ。



今日は、強風が吹き荒れていて、花粉よりも砂埃で喉にダメージを受けた感じ。陽射し自体は、すっかり春らしくなっているのにねぇ…