IN/OUT (2014.10.19) |
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自宅前にあった倉庫が解体されて、すでに二ヶ月ほど経ちました。すぐにでも新しいマンションか何かが建つのかと思いきや、今のところ空き地のまま。すっかり見通しが良くなって、ちょっと気分が良い今日この頃です。 最近のIN「愛しのゴースト」 (14.10.18)本国タイで大ヒットし、歴代第一位の興行成績を挙げたという、タイ映画を観てきた。 過酷な戦場から、九死に一生を得て、戦友と共に故郷の村に帰ってきた若者。彼を待ちわびていた妻と感動の再会を果たすのだが、村では、妻は既に死んでいて幽霊になっているという噂が広まっている。果たして、彼女は生きているのか、それとも本当に幽霊なのか、という怪異譚。タイでは誰もが知っている、古くから伝わる怪談らしい。 タイと言えば、新聞に、事故の犠牲者の死体写真がデカデカと掲載されるお国柄。そこで大ヒットしたホラー映画だと、エグいシーンがあるのでは、と思っていたが、それは全くの杞憂。ホラーと言うより、コメディ要素を前面に押し出した娯楽作だった。 タイ映画をちゃんと観たのは初めてだったが、笑いのレベルは中々のもの。馴染みの無いタイの山村の風景も新鮮。何よりも、ちょっと甘えたように聞こえるタイ語の語感が面白い。女性が喋るタイ語は、何とも可愛らしいのだが、男性のタイ語って、ほのぼのするというか、頼りなく聞こえるというか。それが、この映画の、「幽霊かもしれない美女」と「びびりまくる男達」に、良く合っている。 笑いとホラーとラヴの比率も良い感じ。後半、一体、誰が幽霊で、誰が生きている人間なのか、分からなくなってしまうという展開も巧みだ。この手の映画に付きものの、超ご都合主義の展開は多いが、見慣れないタイ山村の出来事、ということで、許せてしまう。ただ、ラストの能天気さは、やり過ぎかなぁ。憎めないけど。 主演のDavika Hoorneは、日本でもモデル活動を行っているらしい。中々キュートな女優さんで、ここも高ポイント。タイ映画、侮り難し。 あっという間に空き地は雑草に覆われてしまいました。舗装道路のちょっとしたひび割れにも生えてしまうのだから当然と言えば当然なんだけど、植物の生命力は大したものです。 |