IN/OUT (2014.9.14)

先週は、一年の2/3が終了と書きましたが、勤め人としては、上期締めまであと僅か、と言う方が切実だと気づく、今日この頃です。


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すみだ水族館14.9.13

ダイオウグソクムシスカイツリーの下にある、すみだ水族館に行ってきた。

水族館好きを自認する私だが、ここを訪れるのは初めて。スカイツリーというだけで、常に混雑している印象があるし、海とは無縁の観光地に作られた人寄せ目的の水族館なんて、という先入観があり、これまで足を向けてこなかったのだ。しかし、夏の特別展で、ダイオウグソクムシの展示もされていると聞いて、ようやく行ってみることにした。

三連休の初日、チケット売り場には10分ほどの行列が出来ていたが、恐れていたほどの大混雑、という感じでは無い。

想像していたよりも、かなり小規模な水族館だ。いかにも、都会のデート・スポットとしての水族館という感じで、食い足りない印象が強い。エプソン品川アクアスタジアムに雰囲気が近いかな。明確な順路が規定されていない「自由導線」という構造を取っているのだが、逆に分かりづらい気がする。小型の水槽が多く、展示されている生物も、あまり大物はいない。お目当てのダイオウグソクムシは、水槽の端っこにじっとしていて、あの顔が見えなかったのが残念。

チンアナゴ一方、クラゲやチンアナゴなど、人気の癒やし系の展示は、しっかりと押さえてある。ただ、展示に付けられている解説は、かなり貧弱。やはり、ガチで水棲生物の生態を観たいという人を対象にした水族館では無く、デート向け水族館というコンセプトなのか。

ただ、この水族館の最大の特長は、公式サイトでも紹介されている「スタッフとの距離感」だろう。普通の水族館だと、バックヤードで行っているような、オットセイの世話の様子も、お客さんの前で普通に見せてくれる。さらに、その場でスタッフが、ちょっとした解説も行ってくれる。それも、型にはまった解説ではなく、日常会話の延長のような気さくな感じで話してくれるので、ぐっと親近感が湧くという寸法。これには、感心した。

この規模で、入館料2,050円というのは、強気の観光地料金だな、という感じだが、年間パスポートが、4,100円というのは、良心的かな。



チケット行列の際、後ろに並んでいた男女。男性が「なにか好きな魚っているの?」という、なるほど、水族館デートらしい話題をふったなと思っていたら、彼女の答えが「カツオ」。方向がずれていると思う…