佐野元春の公演を観に、ビルボードライブ東京へ行ってきた。
彼も既にデビューから34年。自分がデビュー時から親しんでいるミュージシャンが、三十周年だ、四十周年だと聞くことが増えてきた昨今だが、つくづく時の流れを感じてしまう…。今回のステージのバックは、The Hobo King Band。ドラムスの古田たかし、ベースの井上富雄、キーボードのDr.kyOn、チェロの笠原あやのという布陣。ホール・コンサートでは演らないような、アルバム収録曲中心の公演である。
馴染みのメンバーと、小規模なスペースで、いわゆるヒット曲以外を演奏ということで、全体にリラックス・ムードが漂う。佐野元春はスツールに腰掛けた状態でプレイし、曲間の語りもほとんどない。その雰囲気が、なんとも良い感じ。どの楽曲もクオリティは高いし、バンドの演奏技量も文句なし。
後半になると、ビートの効いた曲の連発で、会場もヒートアップ。Dr.kyOnの盛り上げも、また楽しい。
佐野元春自身が、Toughで、Coolで、そしてHuman touchな人柄なんだよなぁ、と感じさせる、熱さと余裕が同居した、楽しいステージだった。