IN/OUT (2014.4.27)

ゴールデン・ウィーク目前。初夏の陽気になってきました。


in最近のIN

ゴダイゴ @ ビルボードライブ東京14.4.23

ゴダイゴのライヴを観に、ビルボードライブ東京へ行ってきた。1970年代後半から80年代前半、数々のヒット曲を出したロックバンドだ。CM曲やサントラも多く、また、日本で初めてギターシンセサイザーをレコーディングに用いるなど、音楽性も中々高いバンドだった。1985年以降は、散発的に再結成しているようだが、目立った活動はしていない。果たして、どの程度の演奏が出来るのか、不安を抱きつつ会場に向かう。

残念ながら、直前にミッキー吉野が交通事故に遭い入院したため欠席。メンバーは、タケカワユキヒデ、浅野孝己、Steve Fox、Tommy Snyderのオリジナル4人に、キーボードは竹越かずゆき。そして、ゴダイゴ・ホーンズの4人。

演奏が始まる。意外にも、シングル曲以外、初期のアルバム収録曲からの曲もたっぷり演ってくれた。1976年の「新創世紀」から「MAGIC PAINTING」、1977年の「DEAD END」から「UNDER UNDERGROUND」、1978年の「西遊記」からは「GANDHARA」だけでなく「STEPPIN' INTO YOUR WORLD」や「FLYING」など。タケカワユキヒデとミッキー吉野による楽曲のクオリティの高さを再認識。これらの曲は、歌詞が英語というだけでなく、メロディーもアレンジも、ほぼ、洋楽だ。ただ、タケカワユキヒデの喋りが長くて、ぐだぐだなのには閉口。この人、優れたソング・ライターだが、ヴォーカリストとしては声量が無いし、バンドのフロント・マンとしては面白味に欠けるんだよなぁ。

終盤になると、シングル・ヒットした曲が中心となり、本編ラストは「銀河鉄道999」。アンコール一曲目は「MONKEY MAGIC」。こういうアップテンポな曲だと彼らの演奏テクニックの高さが際立つ。ミッキー吉野の不在が残念だが、やはり実力派のバンドだったなと再認識した。アンコール二曲目「Happiness」で終了。予想以上にレベルの高い演奏だったが、やはり、最近立て続けに観た、The Rolling StonesやJeff Beck、Deep Purpleらと比べると「ギラギラした現役感」は足りなかったかな。


"Captain America: The Winter Soldier"14.4.26

Marvelのアメコミ原作映画を観てきた。

キャプテン・アメリカは、第二次大戦中にナチスと戦った後、北極海で氷漬けとなり、何年も経ってから発見され現代に復活したという経歴の持ち主。原作コミックスは、米政府と対立したり、戦死したりと、かなり波乱のストーリーになっている。スーパーヒーローとしては、人体実験により、完璧な肉体と知能を誇る超人になっているが、特殊な(現実離れした)能力は持っていない。その高潔な人格により、Marvelのクロスオーバー作品 Avengersのリーダーになっている。米国では、超メジャーなヒーローらしいが、日本での知名度は、それほど高くないと思う。

キャプテン・アメリカ単独主人公の実写映画としては、これが二作目。自由の国 アメリカを守るためには権力とも戦う、という原作の精神を活かしたストーリーで、2時間を超える長い映画だが、飽きさせない。能天気に観るGW映画としては、水準以上の作品だ。

キャプテン・アメリカの鍛え上げた肉体によるアクション・シーン以上の見所となっているのが、Scarlett Johansson演じるBlack Widowのカッコ良さだ。こんな美女に助けられ、かつ、誰にも心を明かさないように見える彼女が、キャプテンにだけはちょっと本音を見せたりしているのに、全く彼女に惹かれない堅物キャプテン・アメリカ。その唐変木ぶりに笑えるというか、勿体無いぞ、と言いたくなる。

それにしても、キャプテン・アメリカ、ハルク、アイアンマン、ソーらのヒーローが単体で活躍する映画を共通の世界観の中で作りながら、何年かに一度、彼らをチーム(Avengers)として登場させるというMarvelのプロジェクには感心させられる。巨額の予算をかけながらも、商売として確実に成功させているのだから、凄い。さらに、映画版Avengersには参加していないスパイダーマンの映画も同時期に公開。Marvelの勢い、止まるところ知らずという感じだ。日本では、アメコミのスーパーヒーローというと、Marvelのライバル、DCコミックの、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンなどの方が有名だと思うが、映画戦略では差が付いてしまったか。DCコミックスにも、スーパーマンやバットマンがチームを組んで活躍するクロスオーバー作品 Justice Leagueがあるのだが、映画化は難航しているようだ。



今週の映画は、3月末にオープンしたコレド室町2に入っているTOHOシネマズに初めて行ってみました。コレド室町は、どのフロアも大盛況。周辺にも、ちょっと気の利いた飲食店が点在しているようで、日本橋エリアのブームはしばらく続きそうだと感じました。