IN/OUT (2014.4.6) |
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契約していたホスティング・サービスが終了で、現在、サーバーを移動中。便利に使っていた出来合いのCGIが利用できなくなり、おろおろする今日この頃です。でも、商用ブログ・サービスやSNSに全面移行するのは嫌だし。 最近のIN「八神純子 with 後藤次利 "The Night Flight" featuring 松原正樹、佐藤準 & 村上ポンタ秀一」 (14.4.3)八神純子の公演を観に、ブルーノート東京へ行ってきた。元々、この日、ブルーノートではHelen Merrillの公演が予定されていたのだが、ご本人がインフルエンザで倒れて来日中止(そりゃ、84歳に無理はさせられない)。現在、ツアー中の八神純子に、急遽(ほんの4、5日前)オファーが入ったそうだ。私は、元々、バックバンドのメンバーを見て、このツアーに興味を持っていたところに、タイミング良くネットで見つけて、予約することができた。 八神純子は、1970年代後半からシングル・ヒットを連発していたが、1986年、結婚を機に渡米。その後は、一線から退いていたが、2011年の東日本大震災以降、被災地支援に取り組み、その一環で歌手活動も再開したそうだ。久しぶりに聴く彼女の歌声がどうなっているのか、そして、超豪華なベテラン・バック・バンドの演奏はどうか、期待と不安を抱え、雨の南青山へ。 登場したメンバー。ドラムのポンタさんとギターの松原正樹さんは、かなり太った様子。対照的に、今でもダンディなのがベースの後藤次利氏。さすが、元アイドル・キラーである。そして、八神純子さん。見た目は、あまり変わっていない。ちょっと、ほっとする(キーボードの佐藤準さんも、元SMOKY MEDICINEのメンバーという大物なのだが、これまで、私はあまり意識していなかった。すいません)。 演奏が始まり、一曲目「想い出のスクリーン」を聴いて、八神さんの声も変わっていないことに驚いた。特徴的だったハイトーン・ヴォイスは健在。声量の衰えも無く、見事な歌いっぷりだ。もちろん、バックの凄腕ミュージシャン達の演奏も聴き応えがある。「思い出は美しすぎて」、「パープルタウン」と、冒頭からヒット曲の連打が嬉しい。バンド・サウンドになっているが、基本的にはオリジナルの雰囲気を残したアレンジが、オールド・ファンには懐かしくも盛り上がる構成だ。 途中、Helen Merrillに敬意を表して、"You'd Be So Nice To Come Home To"。さらに、ジャズの名曲"Lullaby of Birdland"、Billy Joelの"New York State of Mind"と、ジャズっぽい曲を続ける。ここでも、歌唱力の高さを見せつけられる。最近の若い歌手に多い、高音部を裏声にしてしまうのではなく、声量たっぷりに、透明感溢れる声で歌い上げるのが、やっぱり気持ち良い。ただ、歌は物凄く上手いのだが、彼女のスタイルだと、ジャズらしい艶っぽさとは、ちょっと違う雰囲気かな。 一方、バックの演奏も、このメンツから想像する超絶フュージョン系と言うよりは、歌謡曲系ニューミュージックのバックに徹していたという雰囲気だ。ただ、この人達が、それを本気で演ると、見事に決まる。ポンタの豪放磊落なドラムさばきは、見ているだけで楽しい。 本編ラストは、ツアー・タイトルでもある「夜間飛行」。アンコールは「みずいろの雨」。やはり、この曲とか、後藤次利のアレンジで、リズムが強調されていた「Mr.ブルー ~私の地球~」は、名曲だなぁと思う。メンバー全員で挨拶して、皆が退場し始めたので、これで終わりかと思っていたら、八神さん「もう一曲聴きたい?」と言いながらピアノの前へ。最初から最後まで、ずっとスタンディング・マイクでヴォーカルに専念していたのだが、最後の最後に、一人、ピアノの弾き語りで「約束」。予想を遙かに上回るクオリティの公演で、大満足。 ということで、もしかしたら、ウェブへのアクセスや、メール送受信が、しばらく安定しないかもしれません。あしからず。 |