IN/OUT (2013.10.13)

最も、スポーツに適したシーズンで晴天の確率も高い体育の日。選手のコンディションや観客の事を考えれば、次の東京オリンピックも、この日を中心にスケジュールを立てるべきと思うのだけど、結局、欧米のプロ・スポーツ・シーズンを最優先して、7月24日から8月9日という最悪の時期に。何だかなぁ。


in最近のIN

"Trance"13.10.12

Danny Boyle監督の新作を観てきた。ここで言う「トランス」は、催眠下のトランス状態のこと。

James McAvoy演ずる絵画強奪犯グループの一人が、盗んだ絵画を隠したらしいのだが、彼はグループのリーダーに殴られたショックで記憶を失ってしまう。そこで、Rosario Dawson扮する催眠療法士が、彼の潜在意識下から絵画の隠し場所を探そうとする、というのがストーリーの骨子。失われた、あるいは捏造された記憶。どこまでが現実で、どこからが虚構か、曖昧になっていく境界線。最近の娯楽作では、ありがちではあるが、スリリングな展開だ。

こういった設定の作品では、妙にもったいぶった演出を施して、観客を置いてきぼりにしてしまう凡作も多いと思うが、そこはDanny Boyle。ロンドン・オリンピック開幕式の総監督を任された演出力は伊達じゃ無い。彼特有の、音楽的なテンポ感が溢れる展開で、小気味よく物語が進んでいく。

James McAvoyとRosario Dawsonに加え、グループのリーダー、Vincent Cassel。三人の主役級の役者の好演で、人間関係が張り詰めていく過程もスリリング。上映時間 101分。予算規模もそれほど大きくない小品だが、捻りのきいた面白い映画だった。

ただ、主人公の三人、誰にも、いまいち感情移入できないところと、親切すぎるほど説明過多に感じる部分があるところが、減点だったかな。



今年の場合、この三連休も、まだまだ暑い。この調子だと7年後は、夏のオリンピック、10月開催でも暑すぎる気候になってしまうのでは。ましてや7月後半からなんて、どんな暑さになることやら…