IN/OUT (2013.6.9) |
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まもなく販売が開始されるデジタルカメラの新機種のスペックを見れば見るほど、厚みと重さが少し増えたこと以外は、現行機での不満点がほぼ改善していることがハッキリしてきて、結局、購入ボタンをポチッとな。 最近のIN"Stoker" (13.6.8)韓国映画界の鬼才、パク・チャヌク監督がハリウッドで撮った映画を観てきた。邦題は「イノセント・ガーデン」。原題は、主人公一家の姓なので、「ストーカー家」という意味なのだが、カタカナ表記すると別の意味を持ってしまう。そのために、違う邦題を付けたのだろうが、これだと、何のことだかよく分からないタイトルだ。 内容は、サイコ・サスペンス。主な登場人物は、主人公の少女がMia Wasikowska。その母親がNicole Kidman、突然現れた叔父がMatthew Goode。三人とも、ただならぬ闇を抱えた怪しい雰囲気で熱演している。 ただし、遺伝子に刷り込まれた宿命からは逃れられないという骨子と、主人公がその宿命に覚醒していくストーリーは、反社会的な問題を孕んでいると思う。叔父の正体という、物語を貫くべき謎が、割に簡単に分かってしまうのも、ちょっと物足りない。 観るべきは、凝りまくった映像美だ。冒頭とラストシーンが見事につながる構成、そこに咲いている花の色。スカートを揺らす風。もう、変態的な凝り方である。さらに、Mia Wasikowska嬢とMatthew Goodeが、Philip Glassの曲をピアノで連弾するシーンの、エロさ具合も大変なことになっている。そして、その凝ったヴィジュアルが物語の核心と密接にリンクしている巧みさは、鳥肌モノ。 脚本はPrison Breakなどに出演している俳優、Wentworth Millerが偽名で書き上げた物。彼は、この前日譚も書いているそうだが、気になるのは、覚醒したMia嬢の今後である。 と、ここまで書いていて気がついたのだが、一族の宿命から逃れられず、覚醒していく主人公というのは、ヴァンパイア物語の定番である。改めて、この映画をヴァンパイア物語として見直すと、色々な事に合点がいく。となると、主人公の名字、Stokerは、「ドラキュラ」の作者、Bram Stokerに因んでいるのだろう。なるほど。こうなると、ますますMia嬢の後日譚が観たくなってきた。 で、資金工面のため、現行機をマップカメラの買い取りセンターに持ち込んできました。既に後継機が発表されているので、どんどん買い取り価格が下がっているようでしたが、一応、現時点ではそれなりの金額だったか。以前なら、愛着のある機械は使わなくなっても手元に残しておきたいと考えていたのですが、背に腹は代えられない… |