IN/OUT (2013.6.2)

このところ、古いCDのリッピングを少しずつ進めていますが、読み込みエラーになってしまうものが、たまに出てきます。表面にカビのような汚れが付いているためで、データそのものが消失している訳ではないと思いますが、意外に長持ちしないものですね。


out最近のOUT

"Giorgio Moroder featuring DJ Chris Cox" @ Billboard Live Tokyo13.5.27

Giorgio Moroderの初来日公演を観に、ビルボードライブ東京に行ってきた。彼は、1970年代後半から80年代にかけて、一世を風靡したエレクトロ・ディスコ・サウンドの巨匠。私は、特段、ディスコ好きという訳ではないが、小遣いで最初に買ったLPレコードが、何故か、彼がプロデュースしたDonna Summerのアルバムなのである。ということで、思い出深い凄腕プロデューサーが果たしてどんな公演を行うのか、興味津々。

ステージにはDJセットが組まれ、そこにChris Cox登場。有名なDJらしいが、その辺の状況に疎い私には良く分からない。いわゆる、ディスコ・ビートのDJプレイ(長時間、こればっかり聴いてたら馬鹿になりそうだ、という偏見を持っている…)がひとしきりあって、Moroder御大登場。ボコーダーを通して挨拶をした後は、そのままChris CoxのDJプレイが続く。Moroder御大は、テノリオンみたいなパッドを叩いて電子音で合いの手を入れたり、ちょっとミキサーを触ったりする程度。知らない人が見たら、DJプレイをしている孫の横で、おじいちゃんがうろうろしているという風にも見える…。何とも、人を食った「公演」である。

それでも、流れてくる曲は、さすがの名曲ばかり。Donna Summerの"MacArthur Park"、"Bad Girls"、"Hot Stuff"、Limahlの"The Never Ending Story"、Irene Caraの"Flashdance What a Feeling"、Blondieの"Call Me"などなど。Giorgio Moroderの仕事の幅広さには感心させられる。個人的には、David Bowieの"Cat People"が無かったのが物足りないが。

アンコールは、現在、大ヒット中のDaft Punkの新アルバム"Random Access Memories"でコラボレーションした、その名も"Giorgio by Moroder"。ビルボードライブのステージ後ろのカーテンが開き、六本木の夜景をバックに爆音が轟き、天井にはミラーボール。ステージ上にはディスコ・サウンドの巨匠と世界的な有名DJ。この日、六本木で一番豪華なディスコ空間だっただろう。

だったら、本物のディスコでやるべきイベントで、これを高い金を取って、ビルボードライブで見せるというのは、やはり納得行かないのである。DJプレイに興味がある人だったら、もっと楽しめたのか?



というか、聞き込んでいたCDの多くが、既に30年物…、みたいなことに、改めて驚く今日この頃です。