IN/OUT (2013.5.26)

CDが普及し始めた頃は、素人ができる音質改善の工夫の余地が減って、オーディオ趣味の人が減ったと思うのですが、PCオーディオ/ネットワーク・オーディオの時代になって、また、あーだこーだとオーディオ好きの床屋談義が活発化しているようです。まんまと私もその流れに乗っかってしまいましたが…


in最近のIN

オーディオ環境の世代交代13.5.25

ONKYO ND-S1000 and DAC-1000自宅のメインのオーディオ環境は、DENONのCDプレイヤー、DENONのプリ・メインアンプ、ELACのスピーカーという構成で、音質にはかなり満足している。しかし、最近の稼働率はきわめて低く、もっぱら、PCでCDから取り込んだファイルを聴いている。要は、CDをケースから取り出して、プレイヤーにセットして、という作業が面倒くさいのだ。昔のように、LPを集中して聴くというより、BGM的に音楽を流しっぱなしにすることの方が増えていることもある。

PCには、ONKYOのサウンド・カードを付けて、フライング・モールのデジタルアンプ → ECLIPSEの小型スピーカーで鳴らしているので、そこそこの音質だが、やはり、ELACのスピーカーの音も、もっと聴きたい。ということで、新しい機材を導入。ONKYOの、ND-S1000(S) デジタルメディアトランスポートと、DAC-1000(S) D/Aコンバーター、さらに iPOD classicの三台。アップル・ロスレス形式でCDから取り込んだファイルを、iPODに転送。それを、ND-S1000に接続しデジタル形式のまま信号を取り出し、DAC-1000でアナログ変換。DENONのアンプを通してELACを鳴らすという寸法だ。一般的なiPODドックと違って、デジタルのまま信号を取り出すのがポイント。

理屈の上では、CDの情報をロスレスでデジタル化し、そのまま取り出しているのだから、CDの音質とを遜色ないはず。差は、ONKYOのDACと、DENONのCDプレイヤーに内蔵されているDACの違いだけということになる。DENONの艶のある音に対し、ONKYOはクリアな音で、メーカーの音作りの差がそのまま出ているように思う。ただ、iPOD→DACの音に、どこか臨場感不足のような感じがあるのは、本当にDACの差だけなのかは良く分からない。。一筋縄ではいかないのがオーディオの世界だ。いずれにせよ、個人的には、DENONの方が好きなタイプで、ONKYOは、長時間聴くのが疲れそうな硬質さだと感じる。それでも、70点ぐらいは付けられる、そこそこ良い音だ。何よりも、アルバム毎にCDを入れ替える手間が無い便利さは圧倒的。この便利さには代えがたいということで、使用頻度は、iPOD → DAC経由の再生ばかり多くなりそうだ。

ここから音質を詰めていこうとすると、ロスレスとはいえ圧縮ファイルであるALACではなく、WAVのまま取り込むとか、iPOD経由じゃなくてネットワーク・プレイヤーを導入するとか、DACを入れ替えるとか、リッピング用のソフトを変えるとか、色々と工夫することがありそうだ。しかし、当面、その辺の泥沼には極力近づかず、まだまだ残っている手持ちCDのロスレス・ファイル化を進めようと思う。大体が、オーディオ・マニアの音質談義なんて、実は、プラシーボ効果が一番影響していると思っているし(この文章も含め…


"3 Idiots"、再び13.5.25

シネマート新宿先週に続き、今週も、傑作インド映画、"3 Idiots"=「きっと、うまくいく」を観に、シネマート新宿に行ってきた。上映後に、いとうせいこう氏と、BOSE氏(スチャダラパー)のトークショー付き。3時間の上映と合わせて、入場料1,000円(毎月25日は、シネマートデー割引)は、安い。口コミでこの映画の素晴らしさが広まっているようで、3時間越えの映画なのに、なんと、立ち見が出る盛況ぶりだ。

本編は、二週続け観ても、やはり、笑って泣けるし、改めて脚本と構成の巧みさに感心する。初回とは、周囲のお客さんが笑うタイミングが違っていたり、自分でも泣けるポイントが変わっていたりして、映画館で観る映画は、ライヴなんだなと思う。

本編終了後、トークショー。司会は、インド映画関連イベントではお馴染みになった、配給元=日活の大場渉太氏。せいこうさんとBOSEさんが、この作品と日本の高度成長期に作られたクレージーキャッツ映画の共通性を指摘していたのが興味深い。確かに、歪みを抱えながらも急速な経済発展を遂げつつある社会で「きっと、うまくいく=そのうち、なんとかなるだろう」というポジティブな(そして、歌と踊り付き)映画が製作されるのは、必然なのかもしれない。

なお、インド本国では、この作品の世界的大ヒットを受け、はじめから海外マーケットを意識した映画が増えてきたそうだ。つまり、最近のボリウッド作品では、歌と踊り濃度が減っているらしく、それはちょっと残念。



トークショーでは、他に、話しの流れの中で「ムトゥ・ショック(15年ぐらい前、「ムトゥ 踊るマハラジャ」の大ヒットでインド映画の時代が来るかと思いきや、その複雑な権利関係で色々大変なことになってしまい、結局ブームが続かなかったという話)」という言葉を大場氏が発したとき、BOSEさんが小声で「ATARI Shockみたいな」と突っ込みを入れていたのが、個人的にはツボでした。BOSEさん、分かる人、少ないよ、それ。