IN/OUT (2013.2.24)

相変わらず、寒い日が続いてますが、日はすっかり長くなり、太陽の光は春という感じになっています。道ばたの雑草も花を咲かせ出しました。

ということで、杉花粉も活発に飛び始めた今日この頃です。


in最近のIN

"Red Lights"13.2.23

スペインの新鋭、Rodrigo Cortés監督の新作を観てきた。

映画の前半は、Sigourney Weaver扮するする大学教授と、その助手Cillian Murphyが、インチキ超常現象を暴く姿を描く。主人公の二人は、いわゆる科学的懐疑主義者なのだ。中島らもの「ガダラの豚」の第一部を思わせる展開で、描き方によっては、痛快娯楽作になりそうなところだが、この映画は、一筋縄ではいかない。謎を解明してすっきりというよりも、むしろ、二人が抱える心の闇が浮き彫りなっていくのだ。

そして、物語の後半、Robert De Niro扮する、伝説的な超能力者が登場。彼との対決で盛り上がるのか、と思いきや、ここでもひねくれた展開が待っている。ラストは、ちょっとAlan Parker監督の"Angel Heart"を思い出させる(あの映画でも、De Niroが重要な役を演じていたっけ)。

とても、良く練られた映画だと思う。緊迫感が途切れない映像も見事だし、観客の裏をかき続ける語り口も巧い。De Niro扮する超能力者が見せるパフォーマンスが、「もしかしたら本物の超能力者かも?」と思わせるには、いかにもインチキだと思ったが、それもまた、私が監督の術中にはまっていただけだった。大した映画です。

ただ、残念だったのが、Sigourney WeaverとRobert De Niroの直接対決が無かったこと。この曲者二人の演技の応酬は観たかったな。



先週は、集合住宅の共有設備の問題でネットワークがつながらなくなり、それは業者によって解決したものの、続いて、POP3メールと、Firefoxによるウェブ閲覧が不調になってしまいました。不調になって、改めて、インターネットが日常生活を支える重要なインフラになっている事実を思い知りました。

不調の原因は、Norton先生のセキュリティ・ソフトがなにやら悪さをしていたようで、なんやかんやと弄っているうちに、元に戻ったみたいです。