IN/OUT (2013.1.20) |
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残業時間に比例してチョコレート摂取量が増えるというのは、よろしくないな。 最近のIN"Ted" (13.1.19)ぬいぐるみのクマに魂が宿り、少年と永遠の友情を誓う、という映画を観てきた。 それだけなら可愛いが、やがてクマも少年も年を重ね、30過ぎの立派な中年になる。下ネタ好きのオヤジと化したテディ・ベアと、大人になりきれない駄目な男が繰り広げるコメディなのだ。米国ではR指定。日本ではR15+指定ということで、相当な下ネタ満載なのである。プロットを聞いたときには、可愛いクマちゃんが下ネタを言うギャップで笑わせて、あとは適当にほろっとさせる、ありがちなアメリカン・コメディ映画と思っていたが、なかなかどうして、見事に私のツボを突いてくる、とても優れた作品だった。 まず、少年とテディ・ベアが、ボンクラ映画ファンという設定が楽しい。随所に、二人が少年時代を過ごした80年代映画についての言及があって、私もニヤニヤしてしまう。二人にとってのマスターピースが、「Star Wars」でも「Star Trek(因みにこの映画のナレーションはPatrick Stewart!)」でも「Alien(因みに、Tom Skerrittが本人役で出演!)」でもなく、「Flash Gordon」だというボンクラぶりも痛快だし、共感しちゃうのである。しかも、Flash Gordon役のSam J. Jonesが本人役で出演するというサプライズもある。Flash Gordon好きには堪らないのだ。 さらに、音楽の選曲も良い感じだし、まさかのビッグスター、あの歌姫が、ご本人役で出演。それも、下ネタありという大サービス。いやぁ、参りました。 Mark Wahlbergの駄目男ぶり、Mila Kunisのいい女ぶりも素晴らしい。笑いの方も、ブラックなものから、超下品な下ネタまで充実。監督・脚本、さらにぬいぐるみのクマの声も担当したSeth MacFarlaneの才気が溢れた傑作だ。 徒歩圏内に、遅い時間までやっている映画館があって良かったと、つくづく思う今日この頃です。 |