IN/OUT (2012.10.28)

iPad mini、Nexus 7、Kindle、Windows 8にRTと押し寄せるIT系新商品ラッシュ。自宅のメイン機をWindows 8化するのは、もう少し様子見として、スマートフォンにもタブレットにも乗り遅れているユーザー(HPのTablet PCの名器 TC1100ユーザーだったのが過去の栄光)としては、そろそろ携帯マシンを、という気もしてきましたが、携帯性と出来る事のバランスから、自分にベストの物を見つけるのが難しそうです。MSのSurface with Windows RTが日本投入されていたら、試してみてただろうなと思うのですが。


in最近のIN

"Argo"12.10.28

Ben Affleckの監督・主演作を観てきた。

1979年のイランで起きた、アメリカ大使館人質事件。その中、密かに大使館を脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んだ6人のアメリカ人がいた。彼らを国外に脱出させるためにCIAが計画したのが、6人を、架空のSF映画のロケハンに訪れたカナダ人映画スタッフに変装させるという奇想天外なもの。粗筋だけ聞くと、お馬鹿な映画のようだが、これが事実に基づいているというのが驚きだ。

映画の冒頭、背景となるイラン革命がアメコミ調の絵で解説される。その絵柄に感じる違和感は、後半、作戦のキーとなる「SF映画」で、ちゃんと解消される。匿われているアメリカ人と同じくらい自分たちの身を危険にさらしているカナダ大使夫妻や、カナダ大使の私邸で働く現地女性など「彼らの身の安全は?」と心配になる脇役への目配りも忘れない。とても誠実に考えられた脚本・演出だと思う。

事実だから、空虚なド派手さは無い。主人公のCIAエージェントも、007のようなスーパー・スパイとはほど遠い。しかし、そのプロ意識の高さが男前。彼だけで無く、米国政府の関係者や、作戦に協力するハリウッドの映画人、カナダ大使夫妻、救出されるアメリカ人、とにかく、出てくる人物がみんな男前。

Ben Affleckは、"Armageddon"や"Pearl Harbor"の印象が強く、正直、こんなにも知的な映画を監督できる才人だとは思っていなかった。

エンドクレジットでは、当時の実際の写真や、カーター大統領のスピーチを流して、これが事実だということを強調。同時に、米国人の愛国心を美化し、鼓舞するような雰囲気になっているところが、ちょっとやり過ぎかな、という感じもするが、それを除けば、とても面白い映画だった。



で、読書体験に機能を特化したKindle Paperwhiteをポチッとしようとしているものの、日本のKindleストアがイマイチしょぼい。難しいですね。