IN/OUT (2012.10.21) |
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品川の食肉市場で年に一回のイベント開催。今年のテーマは「がんばろう東北、がんばろう山形」。 普段入ることのない食肉市場を覗けるせっかくの機会なので会場に足を踏み入れてみましたが、やまがた和牛のしゃぶしゃぶ無料試食や即売会など、どこも長蛇の列。次の用事があったので、早々と撤退。来年は、もっと計画的に参戦せねば。 最近のIN「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」 (12.10.21)国立新美術館で開催中の展覧会に行ってきた。面積160平方キロ(南北 25km、東西 6kmしかない)。人口3万5千人。ヨーロッパの小国、カリオストロ リヒテンシュタイン侯国の国家元首、リヒテンシュタイン侯爵家が収集してきた美術品を集めたもので、リヒテンシュタイン国外でこれだけ大規模な展示が行われるのは、1985年のニューヨーク・メトロポリタン美術館以来、もちろん日本では初めての、貴重な機会ということである。 何せ、この侯爵家、「優れた美術品の収集こそ一族の栄誉」との家訓のもと、500年以上にわたって収集を続けてきたのだという。ルーベンス、ヴァン・ダイクなどなど、私でも名前を知っている有名画家の絵画から中世の工芸品まで、見事な質・量を誇る展覧会だ。中世ヨーロッパの美術に、あまり興味のない私でも圧倒される。 そんな中、一番の見所は、展示室に入って、最初に曲がったところに突如現れる「バロック・サロン」。ウィーン郊外に侯爵家が所有する「夏の離宮」を再現した部屋は、まさにヨーロッパ貴族の世界。この空間に身を置けるだけで、入場料の元は取れてしまうと思えるほど、圧巻。左右対称に並べられた絵画や調度品もさることながら、アントニオ・ベルッチによる四つの天井画が本当に素晴らしい。絵そのものの素晴らしさはもちろんだが、天井画を、ちゃんと天井に展示した美術展の企画者、Good Job! 大地真央によるオーディオ・ガイドが芝居がかり過ぎているところが、ちょっと気恥ずかしいが、見応え十分の展覧会だった。 再来週には、東京海洋大学の海鷹祭も開催。食欲の秋本番、というところでしょうか。 |