IN/OUT (2012.10.14) |
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駅前の、今まではごく普通の喫茶店だった所が、タイ風カフェ・バーにリニューアルされていて、びっくり。駅前再開発の類には、がっかりさせられることが多いのだけど、今回のは例外的に嬉しいっす。 最近のIN"Iron Sky" (12.10.8)フィンランド製のSFブラック・コメディ映画を観てきた。 第二次大戦末期、密かに月に逃れたナチスが、月の裏側に都市を築いて70年。ついにアメリカに復讐する時が到来!。という訳で、月からナチスがUFOに乗って攻めてくるという、落合さん・矢追さん的与太話に、「Dr. StrangeLove」風ブラック・ジョークで味付けした作品。 ナチスをネタに世界中の国を笑いものにする、大手の映画会社が多額の予算をかける訳にはいかない危ない企画が映画化された裏には、製作者に呼びかけに応じ、ネットなどを通じて世界中から集まった寄付金が1億円!まさにB級映画マニアの草の根ネットワークが作った作品と言えるだろう。 ということで、宇宙を舞台にしているが、特撮は自主映画に毛の生えたようなレベルだ。ストーリーも粗っぽすぎる。が、そういった欠点を補って余りあるパワーだけはみなぎっている。米国人が見たら本気で怒りそうな、米国おちょくりネタが溢れ、返す刀でその他の国々も笑いとばす。もちろん、自国フィンランドへの自虐ネタも少々。 下手に、立派な特撮ときちんと練られたシナリオで作られていたら、その荒唐無稽さ故に、駄作の一言で片付けられていたかもしれない。なかなか味わい深い怪作だった。 JOHN SCOFIELD TRIO featuring STEVE SWALLOW & BILL STEWART @ Blue Note Tokyo (12.10.13)1970年代から活躍するジャズ・ギタリスト、John Scofieldのトリオ公演をブルーノート東京で観てきた。 その世界では有名なギタリストだが、私の普段の守備範囲からは外れたミュージシャンである。今回、ブルーノートを訪れたのは、東京に遊びに来たゲストへのもてなしの一環として。たまたま、その日に公演していたのが彼だったというのが、実態なのだ。 と言う訳で、あまり、予備知識なしに臨んだライヴ。ベースとドラムスは、まさに「ジャズ」という感じの、いかにもそれっぽい響きだ。普段、積極的に聴こうとは思わないタイプではあるが、やはり一流ジャズ・ミュージシャンというのは、本当に演奏が巧いと思う。ドラム・ソロなどは、かなり引き込まれてしまう。 一方、そのリズムに乗せたJohn Scofieldのギター演奏。流れるような指使いだが、単に綺麗なだけではない、ねちっこさと渋みがある音色だ。この一癖ある音が、長い年月、ファンを惹きつけているのだろうな、と思う。分かりやすい英語でジョークを入れる曲間の語りも、好印象。 たまには、飛び込みでジャズ・ライヴを観てみるのも悪くないな、という気になった公演だった。
週末、訪れたゲストに、東京を案内。ブルーノート以外に六本木ヒルズ、スカイツリー、浅草というベタな見所を何カ所か。 東京って、何でもあるようだけど、こちらが、ゲストの趣味・嗜好を十分に把握していない場合、さらに、ゲストも遠慮してリクエスト(わがまま)を出してこない場合だと、どこを案内すれば良いか、中々難しいものですね。
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