IN/OUT (2012.4.15)

ピークは過ぎても、まだまだスギ・ヒノキ花粉は沢山飛散しているようですが、そろそろ薬の服用は止めようかなと思う今日この頃です。対花粉症薬を飲んでいると、どうもイライラするなど精神的に不安定になるような気がするのです。


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「みうらじゅんと清水ミチコ 二人のビッグショー」12.4.10

いやげものサブカル界の)二大スターが共演する夢のステージを観に、渋谷公会堂に行ってきた。

入場時、封筒を渡される。お土産なのだが、CDに比べてもこのサイズ。これを持って帰りの電車に乗ることを考えると、はっきり言って邪魔。まさに、「いやげもの」である。

いやげもの因みに、中身は、昔懐かし赤青二色の3D眼鏡と、お二人が飛び出す(無意味にデカい)3D写真。

さて開演。客席の中を、昭和歌謡風「ふたりの渋谷(作詞・作曲:清水ミチコ)」を歌いながら、ステージに向かう二人。そのまま二人でオープニング・トークに突入。グダグダのような、噛み合っているような、緩い感じで笑いを取った後、先攻 みうらじゅん。

ネタは、お馴染みのスライドショー。ゆるキャラ・フェスの楽屋風景(そして暴かれるひこにゃんの実態)だの、丼シリーズ(「プテラノ丼」というネーミングの焼き鳥丼には驚愕!)だの、一万枚を越える収集写真の中から選んできたという、爆笑かつ脱力物の写真が続く。さらに、新趣向、無駄に飛び出す3Dスライド。客席全員が、赤青セロファンの3D眼鏡をつけ、飛び出す必要性の全く無い脱力写真を鑑賞。

続いて、後攻 清水ミチコ。桃井かおり等、毒のある物真似の連続だが、合間にポロポロとピアノを鳴らしながらトークをするところなど、矢野顕子度高し。そういえば、ギリシャ建築風の柱が立っているステージセットも、矢野顕子のグラノーラ・ツアー(1987年)を思い出させる。しかも、何気にピアノ・テクニックも高く、「渡る世間は鬼ばかり」のテーマを弾きながら「天空の城ラピュタ」のテーマを歌うことで微妙に気持ち悪い音楽を奏でるネタには、感心しきり。

ラストは期待通り、矢野顕子の「ひとつだけ」。忌野清志郎とのデュエット・バージョンを披露。これに関しては、物真似ネタではなく、矢野顕子ファンへのプレゼントだ。矢野のコンサートを締めくくる恒例の発言「今日は来てくださって、どうもありがとう」の部分も完コピ。

もう少し、お二人の絡みがあるのかと思っていたが、オープニング以外は、それぞれの持ちネタの披露で終わってしまった。それでも、豪華二本立てにオープニング付きと考えれば、十分に「ビッグショー」であった。



"Apollo 18"12.4.14

17号までで打ち切りになったと思われていたアポロ計画だが、実は極秘裏に18号も打ち上げられていたことが、インターネット上に流出した映像から判明。宇宙飛行士が撮影したフィルムを何者かがNASAから持ち出したらしい。その映像を編集した「ドキュメンタリー」を観てきた。

宇宙飛行士の手持ちカメラだけだと単調なアングルになるところだが、船内の固定カメラや月面に設置した動体自動追尾カメラの映像などをうまく組み合わせている。昔のフィルムだから、傷やノイズも多いが、それも味わいの内。そこに映し出されているのは、NASAが(そして、ソ連=ロシアも)隠し続けてきた衝撃の事実だ。

… もちろんフェイク・ドキュメンタリーである。古臭い映像にすることで特撮を安く挙げることができそうだし、絵空事じみないようにするためにはストーリーをあまり派手にする訳にいかない。86分という短さもあり、相当、安上がりに製作された映画だと思う。しかし、嘘の付き方がうまく、最後まで緊張感が続いて、観ている間は結構楽しめた。



ラジニ兄貴新作「二人のビッグショー」で配られたチラシには、ラジニ兄貴の最新作の物が入っていました。やはり好き者が集まるイベントということで配られたのでしょうか。シンガポール出張した際、TV放映されていたのを偶然観ることが出来たとは言え、やはり日本語字幕で観られるのは嬉しく、5/12の公開が楽しみです。

しかし、チラシの裏に書かれている文章を読んで怒髪天。曰く、
「特別編集された日本版「ロボット」を上映!! "性別や年齢を問わず全国の劇場でこの作品を楽しんで頂きたい" そんな思いから、3時間近いインド版を特別編集して生まれた139分の日本版「ロボット」をお楽しみください!!」

3時間近いから、楽しいんじゃないか! 配給会社の奴ら、何にも分かってないな。ぷんすかぷんすか(この怒りは、対花粉症薬のせいじゃない)。せめて、DVDは完全版で発売してくれ。