IN/OUT (2011.10.9) |
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意外に三連休が続く時期ですが、この10月中旬に関しては、仕事的にはあまり有り難くないなと思う今日この頃です。それでも中日はきっちり休みますが。 最近のIN「アール・デコの館 −東京都庭園美術館建物公開−」 (11.10.9)東京都庭園美術館に行ってきた。この美術館は、11月からリニューアル工事のため休館になるのだが、その前に建物自体を公開するという企画。ここは、1933年に朝香宮邸として建てられたもので、フランス人デザイナーによるアールデコ様式に、宮内省匠寮の建築家による和のテイストが加わった味わい深い建物なのである。普段は展覧会の美術品が飾られ、撮影禁止の館内も、今回に限っては撮影自由。三連休の中日、カメラを持った多くの人が訪れていた。 改めて館内を見てみると、普段、展示品に目を取られて気づかなかった細部まで、意匠を凝らした細工が施されているのに驚かされる。通気口やら排水溝、一々、拘っているのだ。 いかにも昭和初期のモダンな内装という感じの部屋が多いのだが、中には、写真のような大胆な市松模様の部屋もある。フランスに留学し、当地で交通事故に遭われたため、結果的にパリに長期滞在された朝香宮夫妻は、当時の最先端の美意識を持っていたのだろう。特に面白かったのが、各部屋毎に異なる照明器具だ。 一通り見て回り、庭園へ。芝生の広場、日本庭園、西洋庭園と、三つの様式の庭園があるところも、和洋折衷のお屋敷らしい。晴天の秋の昼下がり、、子供と遊ぶ人、椅子に座って読書をする人、写生をする人、沢山の人が思い思いに過ごしている。リニューアルのためとはいえ、しばらく閉鎖されるのは、なんとも惜しい空間だ。 休館直前の10月28日から30日は、夜9時まで開館し、ライトアップの上、戦前の旧朝香宮邸の映像が投影されるそうです。これも行きたい。 |