IN/OUT (2011.9.18)

長らく停止していた駅前のエスカレーターが運転再開。節電の夏もようやく終わりが見えてきたということでしょう。

停止している間、エスカレーターを動かす電力と、止めることによる人の流れの停滞・混乱と、果たしてどちらを取るべきなのか疑問に感じたりもしていましたが、不要不急の電力消費を見直す良いきっかけになったことは間違いないですね。


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「メタボリズムの未来都市展 戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン11.9.17

森美術館 外観森美術館で開催中の展覧会を観てきた。

「メタボリズム」とは、1960年代、丹下健三に影響を受けた黒川紀章や菊竹清訓らが起こした建築運動。言葉の元の意味は「新陳代謝」。刻々と変化し環境に適応する生物のように、ユニットを取り替えながら有機的に発展していく都市を造り出すという意味が込められているようだ。その運動が時系列に展示されているのだが、建築模型、スケッチ、CGなどが並ぶ館内は、「美術」展覧会とは違う雰囲気だ。しかし、これが滅法面白い内容だった。

東京湾を横断する海上都市や人工地盤を用いた農村都市など、都市レベルの巨大構造体を、アイディアだけでなく現実化を目指して緻密に設計する、壮大なビジョンが凄い。並んでいる模型を見ていると、昭和の小学生が夢中になっていた未来都市(「空中都市 008」的な!)を思い出す。都知事選での変人ぶりが記憶に残る黒川紀章氏の、若き日のカッコ良い姿にもしびれる。

そして、その集大成となったのが、1970年の万国博覧会だったという事実が、充実した展示で示されている。万博と言えば、上海でも愛知でも筑波でも無く、Expo'70!という私としては、非常にテンションが上がるのである。

メタボリズム運動は、戦後の復興と結びついたものだと思う。敗戦という徹底的に打ちのめされた状況から、(そのまま実現した物は少ないにせよ)このような壮大な構想を持ち、理想の都市を造ろうと行動した建築家達の姿。そこには、指導的立場にあるべき人達が足の引っ張り合いに汲々としている様子ばかりが目立つ3.11後の日本に向けた、主催者からのメッセージが込められているように感じた。


"Battle Los Angeles"11.9.17

SF戦争映画を観てきた。邦題は「世界侵略:ロサンゼルス決戦」。ちと大袈裟なタイトルだが、映画の雰囲気は良く出ている。

内容は「わるいうちゅうじんがせめてきて、へいたいさんがたたかう」だけ。わるいうちゅうじんの設定が隙だらけのような気がするし、へいたいさんの素晴らしさを無条件に褒め称えるような描写が多いのもどうかと思うが、そんなことをツベコベ言わさないスピード感で物語は突き進む。膨らませることが出来そうな人間関係も示されるが、その辺はあっさり済ませ、ストーリーが脇道に逸れること無く戦闘シーンが続く。この割り切りが気持ち良い。

Aaron Eckhart率いる海兵隊の小隊が、実に熱く、男気に溢れる集団で、しかもそこに、空軍からMichelle Rodriguez姐さんが合流し、男気3割アップ。キャスティングも良い感じだ。

これだけノンストップ・アクションが続くと、逆に緊迫感の密度が薄れるのだが、その辺は他の欠点を見えなくする効果と相殺だろう。約2時間、まったく失速しない語り口は大した物だ。ポップコーン映画としては、とても満足度が高い。ただ一つ残る不満は、Michelle姐さんの見せ場がイマイチ少ないことだけだ。



森美術館とTOHOシネマズ六本木。せっかく、9月の観光シーズンに六本木ヒルズに行ったので、記念に東京タワーを撮影。

新しいカメラだと、フォトレタッチ・ソフトを使わなくても、カメラ内で、ジオラマ風にしたり(拡大しないと分かりにくいかジオラマ

ドラマチック()にしたりドラマチックトーンできるのが楽しいです。