IN/OUT (2011.8.7)

先週の前半は、関西に帰省。

冷房を入れなくても、窓を開けておけば寝苦しくない程度の気温は良かったのですが、その分、朝からクマゼミの激しい鳴き声が入ってきました。東京では、今年、蝉の声はあまり聞かないのですが。今後温暖化が進むと、クマゼミの勢力はどんどん北上するらしい。うるさいんだよなぁ、あいつら。


in最近のIN

"ROCK IN JAPAN FES. 2011"11.8.5

GRASS STAGE国営ひたち海浜公園で行われた野外フェスに行ってきた。8/5〜7の三日間で16万人以上を動員する、今年で12回目となる大型イベントである。
私は、初日にyanokami目当てで参戦。天気予報では、にわか雨の可能性があるということで、合羽と折り畳み傘をカバンに入れてきたが、結局、終日晴天。日差しが強く、湿度も高く、汗まみれになりながら広い会場内を行ったり来たりの一日。

最寄りの勝田駅に、朝9時半着。そこからバスで会場入り。まずは、オフィシャルグッズを入手してから、メインのGRASS STAGE(約6万人収容可能)へ。サンボマスターのライヴの後半を見る。真摯な人達なんだろうと思うけど、ちょっと私には合わないな。彼らの叫びが、所詮、予定調和に聞こえてしまうのは、私の感性の問題なのか。

LAKE STAGE(約1万人収容可能)へ移動し、RHYMESTERを少し見る。20年選手となるヒップホップグループ。私は、メンバーの宇多丸氏を、音楽では無く映画評論方面で知っているだけだったが、なかなかどうして、ヒップホップがあまり好きでは無い私にも楽しめるサウンド&パフォーマンスだ。

続いて、WING TENTで、miwa嬢のライヴを通して見る。ステージに登場した彼女は想像以上に小柄(あとで調べたら、身長148.9cm)。曲は、まあ、ありがちなロック風味のガールズポップという感じだが、可愛いのでOK。その後、屋台で軽食。

14時、一番日差しが強く暑い時間帯に、GRASS STAGEでPerfume。彼女たちのライヴを観るのは初めてだったが、とても良く練られたパフォーマンスだと感心した。テクノサウンドと見事なコンビネーションのダンス。合間のMCには、ちょっとしたコントも挟みつつ、見事にアイドルしている。まあ、ロックミュージシャンではなくアイドルが夏フェスの常連というのはどうなのか、という考えもあるだろうが、ものすごく可愛いいので全然OK。濃いファンが集まるであろう単独コンサートに行くのはちょっと腰が引けるが、是非また、ライヴで観てみたい。

yanokamiに備え、WING TENT(約3千人収容可能)に移動。その前のザ50回転ズの活きの良いライヴを眺め、彼らの演奏が終わるのを待ってからテント内へ。矢野顕子とレイ・ハラカミの二人のユニットであるyanokamiだが、このイベントの直前の7月27日、レイ・ハラカミさんが急逝されてしまった。結果、矢野さん一人でのライヴ。それでも矢野さんは笑顔で登場し、ハラカミさんが残したトラックをバックに演奏。挨拶は、
「こんにちは! yanokamiです!! 今日は相方は都合が悪くて来られません」
素晴らしい新曲の披露もあり、とても感動的なライヴだった。直接的な言葉は一切口にせず、失った相方への想いを全て演奏と歌唱にぶつける矢野さん。プロである。そしてまた、あの独特のサウンドを聴くにつけ、ハラカミさんの不在が、悲しくなる。とにかく、来て良かった。

再度、GRASS STAGEに戻りYUKIのライヴ。彼女も生で観るのは初めてだったが、なるほど、人気がある訳だ、とは感じたが、個人的にハマるタイプじゃないかな。それにしても、LAKE STAGEやWING TENTがあるエリアとGRASS STAGEの間は、1kmぐらい距離があり、何往復もすると、かなり疲れる。

YUKIが終わったところで引き上げようとしたら、DJ BOOTHから、秘密戦隊ゴレンジャーのテーマ曲が聞こえてきた。覗きに行ってみると、POLYSICSのハヤシヒロユキがDJを務めていた。戦隊物のテーマ曲に続いて、相川七瀬、X-JAPAN、イモ欽トリオ、尾崎紀世彦らの曲を、カラオケ有り、エアギター有りのコミカルなDJスタイルでプレイしていて、大盛り上がり。

ということで、ほぼ10時間、楽しんできた。総合プロデューサーの渋谷陽一氏が掲げる「ラヴ、ピース、そしてフリー」という精神が行き渡り、しっかりノウハウが蓄積された運営が気持ち良いイベントだった。



被災地でもあるひたちなか市ですが、イベントがすっかり地元に溶け込んでいる感じがしたのも、好印象でした。