IN/OUT (2011.7.17) |
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引っ越して以来、ずーっと床に平積みになっている書籍とCDを整理・収納すべく、本棚は我が家の投資案件の筆頭になっています。ただ、大型の本棚はそれなりに値が張るし、どうしようかと躊躇すること数年間。さすがにそろそろ、と思っていたところに、三月の大地震。本棚と同時購入すべき家具転倒防止器具が通販サイトで一斉に品薄になるという事態になり、ちょっと購入の意思がぐらついてしまいました。 一方、このところ、PCの調子が安定しておらず、データバックアップ用のサーバーを自作するか、予備機として小型のノートPCなどを調達するか、というのが新たな優先投資事項に急浮上。 最近のOUT"Devil" (11.7.16)M. Night Shyamalan原案&プロデュースのスリラー映画を観てきた。 エレベーターの故障で閉じ込められた五人の男女。やがて、照明が切れている間に起こる殺人。密室の中で一体何が起きているのか? というサスペンス。 エレベーター内で不安と恐怖にかられる人達と、モニターで彼らの様子を見ながら救出と事件解決に尽力する捜査官を交互に描きながら、超自然の悪の存在をちらつかせ、伏線を張り巡らせていく描写はテンポが良い。上映時間80分。コンパクトに手際よくまとめられた、良く出来たサスペンス小品、というのが70分ぐらいまでの感想だった。 しかし、この作品は、「あの」Shyamalanが、"The Night Chronicles"と題して、自らの原案の作品を若手監督に撮影させるという企画の第一作なのだった。"The Sixth Sense"の大ヒットで一躍注目されたにも関わらず、その後は、自ら課した「意外なオチ」に縛られ過ぎたようで、一作毎にレベルダウン。今や、タイトルロールに名前が出ただけで、失笑がわき起こるという「あの」Shyamalanなのだ。映画会社も、その辺は心得ていて、宣伝で彼の名前を前面には出していなかった。 それでもやはり、Shyamalan印。映画の90%までは良い感じだったのに、オチが全てを台無しにしていると思う。物語の背後に蠢くのは、タイトル通り、Devil。なのに、このエンディング。浅い。浅すぎる。もう、Devilに取り憑かれているのは、Shyamalan自身に違いないと確信。 大体、毎週1本、その週に公開される映画の中で、これは! と思う作品を観ているのだが、ここ最近、"OUT"に仕分けせざるを得ない作品が続いている。どうも、映画運に恵まれていないのである。 色々、愚考を巡らすうちに、まったく必要性の低いデジタルカメラ新製品をヨドバシでポチッとしてしまい、優先度が高かったはずの投資案件はさらに先送りに… ポチッたカメラ本体がまだ届かないのに、それ用に発注したレンズフィルターだけが先に到着して、気分は盛り上がってきました。必要性の低い物の衝動買いの方がテンションが上がってしまうのは、我ながら困ったものです。 |