IN/OUT (2011.7.10) |
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梅雨入りしてすぐに、久しぶりに千円以上するちゃんとした傘を買ったのに、結局、折り畳み傘だけで用が済み、一度も使うことないまま梅雨明けしてしまいました。 最近のOUT"I Am Number Four" (11.7.9)SFアクション映画を観てきた。 故郷の星を滅ぼされ、地球に逃げてきた9人の超能力者達。主人公は、その中の4番目=ナンバー4。彼は、正体を隠し、米国の田舎町で高校生として暮らしていたのだが、ナンバー1からナンバー3までを殺した追っ手が、彼の身にも迫ってくる。そして、危機に瀕したとき、覚醒する超能力…。子供向け漫画のような粗筋である。それでも、予告編を観たときは、燃える要素があるのかと多少は期待していたのだが…。オリジナリティのかけらも無い凡作だった。 とにかく、どの場面、どの映像にも既視感ありまくり。師匠との確執と、それを乗り越えた成長。アメリカンフットボール部に所属する俺様キャラの悪ガキとの対立と、その元彼女との恋。オタクだけど憎めない相棒。爆発炎上をバックに颯爽と登場する美女…。いかにも頭の悪そうな音楽の使い方も含め、全体にライト・ノベル的というか、TVドラマ的というか…。 さらに、いくつもの惑星を滅ぼしてきたという悪役が、「地球征服のために幼稚園を襲撃する」と揶揄されたショッカーなんかと、ほぼ同程度のスケールなのが痛い。まぁ、地球侵略の手始め(?)に、前の惑星で取り逃がした9人を、わざわざ順番通りに狙っていくという間抜けさから推して知るべしか、因みに、この映画で登場するのは、ナンバー4とナンバー6だけ。彼らが、他の仲間を探しに旅立つところで映画は終わるので、続編は作り放題という感じだが、本国でもあまりヒットしなかったみたいだから、今後、ナンバー5の登場を観るのは難しいだろうな。 ということで、この夏の「SF的映画祭」(「SF」と言い切るのは失礼だろう)、今のところ一勝("Super 8")二敗("Skyline", "I Am Number Four")である。 傘を気にせずに外出できるのはありがたいけど、暑いからすぐに屋内に避難して、すると今はバーゲンの時期で、という罠にはまる今日この頃です。 |