IN/OUT (2011.2.6)

米国で暮らしていた時、驚いたことの一つが、小切手を普通郵便でやりとりすることでした。個人の支払いでも、企業間の取引でも、小切手がよく使われるという事前知識はありましたが、書留じゃなくて普通郵便で送ることにびっくりしたものです。

一方、日本でちょっとした不便を感じるのが、ネットで購入したコンサート・チケットなどが書き留め扱いで送られてくること。宅配便の場合も、不在だと宅配ボックスにも入れてもらえず、再配達を頼まなければなりません。万が一のトラブルを考えての事なんだと思いますが、通常の配達時、ほぼ100%、在宅していないだけに、結構面倒です。


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「20世紀のポスター[タイポグラフィ]−デザインのちから・文字のちから−」11.2.5

東京都庭園美術館で開催中の展覧会を観てきた。

文字を用いたデザイン=タイポグラフィに焦点を当て、20世紀のポスター作品、約110点が展示されている。

集められた作品のボリュームは中々の物だし、興味深い物も多い。展示されているポスターは、つまり、商品広告だったり公演案内だったりする訳で、その内容を読む、という普通の絵画鑑賞とは違う見方になってしまうところも楽しい。

ただ、本来は公共の場に飾られることを目的としたポスターが額に収められ、美術館に飾られるというのは、どこか違和感がある。美術館で観るにしては、どうしても「軽く」感じられてしまうのだ。だからこそ、時代背景や表現技法の変遷などの解説と合わせて観てみたいのだが、作品に付けられている番号が、並んでいる順番と合っていないところが多々あり、作品リストを参照するときにいちいちイラッとしてしまう。さらに、付けられた解説も中途半端で、特に日本でのタイポグラフィの状況についてほとんど説明が無いのに、唐突に日本人作家の作品が並べられているところも不親切に感じる。どうも、美術館側は、展覧会を企画し、作品を集めただけで、鑑賞に訪れる素人さんのことをちゃんと考えていないのではないか? と勘ぐってしまう。その割りには、『タイポグラフィに注目した本展にちなみ、漢字がプリントされた服装でご来館されたお客様は100円割引』という企画をやっていて、ちぐはぐ感がある。

唯一、PC上でフォントを選ぶときにお馴染み"Sans-serif"の意味(起筆部と終筆部に"serif"=突き出しがない書体)が良く分かったのが、収穫だったか。



そんな中、ネットで購入したチケットを普通郵便でさらっと送ってくれるプロモーターが「プランクトン」。応援しております。