IN/OUT (2010.12.19)

イギリスからの出張者が訪れていました。インド系英国人の彼は、ヒンドゥー教徒であるけれど、子供と一緒にクリスマス・パーティーを開くし、好物は牛肉とのこと。これぐらい緩い宗教観じゃないと、英国では暮らしにくいのかもしれません。日本人としては付き合いやすいので、ありがたかったです。


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"TRON: Legacy"10.12.18

1982年に製作された映画「TRON」の続編を観てきた。

オリジナルの方は、当時、世界で初めてコンピューター・グラフィックスを全面的に取り入れた映画として話題になった。特に、ライトサイクル(デザインは、Syd Mead)のチェイスシーンは非常に印象深かった。今回の映画は、物語としてつながっているという訳ではなく、基本設定を踏襲しつつ、新しいストーリーを最新のVFXで映像化したものだ。

Jeff BridgesとBruce Boxleitnerは、オリジナルと同じ役で登場。特に、CGで30歳若返った顔になったJeff Bridges=Cluと、現在の60歳台のJeff Bridges=Kevin Flynnが、同じ画面上で共演するところは驚異的な技術だ。懐かしのライトサイクルも、昔のイメージをきちんと残しつつ、最新の技術で映像化されているのが楽しい。全編に流れるDaft Punkの音楽も良い感じだし、80年代の象徴としてJourneyとEurythmicsの曲が使われているのも、巧いと思った。

ということで、面白い要素も多いのだが、ストーリー自体が壊滅的に薄っぺらだ。さらに、ヴァーチャル・リアリティの世界を描くのに、基本的な設定が適当すぎて、入り込めない。せっかく、視覚的には一貫した美意識を貫いているのに、ストーリーも設定も適当だから、ラスト近くの空中戦からの展開は、Star Warsの出来の悪いパロディにしか見えない。オープニングのいかにも手際の悪い演出、カメオ出演しているDaft Punkを繰り返しアップで撮るセンスの無さ、いまいち盛り上がらない戦闘シーン、駄目なシーンが山盛り過ぎて、もはや製作者が真面目に作ったとは思えない。細かいことは考えずに、ゲームのように楽しむ映画なのかもしれないが、それにしても、限度というものがあるだろう。前宣伝で期待していた分、鑑賞後は、本気で腹が立った。



日系の会社に勤めているからといっても、別に日本通という訳では無く、彼は箸の使い方を知らないということでした。結果、昼食に連れて行った和食屋で、カツ丼をナイフとフォークで食べるという荒技を繰り出していました。スプーンならまだしも、ナイフとフォークをドンブリに突っ込む様子は、かなり非日常的な光景です。