IN/OUT (2010.11.21)

気がつけば、すっかりクリスマスが忍び寄り、街中に、購買欲をかき立てる様々な謀略が渦巻く時期になりました。今シーズンは、メガネを新調したので、他の買い物は自重と思いながら、メガネ入れなどをつい物色してしまう今日この頃です。


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東京都現代美術館 / 企画展&常設展示10.11.20

東京都現代美術館に行ってきた。開催中の企画展は、「変身 - 受容」をテーマにした「東京アートミーティング トランスフォーメーション」と、「オランダのアート&デザイン新言語」。

その前に、まず常設展の会場へ。特別展示としてピピロッティ・リストのインスタレーションが展示されている。四角い構造体の中に靴を脱いで入ると、足下はふかふかのクッション。天井にはビデオ作品が投射され、さらに床にはめ込まれた鏡にそれが映し出されている。観覧者は座ったり、寝転がったりしてその空間を楽しむという趣向。リストらしい、面白い展示だ。

一方、企画展「トランスフォーメーション」の方は、あまりピンと来る作品が無かったのだが、最初の二つの小さな暗い展示室を抜けた後に、どーんと目の前に拡がる明るい大展示室にテンションが上がった。個々の作品よりも、この展示室自体の存在感が際立っていると感じた。同様に、地下のアトリウムも、鏡を有効に使った設営がなされ、その舞台設定に展示者のセンスを感じる。

最後に「オランダのアート&デザイン」。こちらは、アイディア勝負が楽しい作品が多い。

地下鉄の駅から10分以上歩かなければならないということもあり、何となく敬遠していた美術館なのだが、いざ行ってみると、清澄白河駅から深川の趣ある商店街を通って現代美術館に向かうということ自体、面白い。ただ、館内が広く、ビデオ作品も多いので、真剣に見始めると、かなりの時間と体力を要する所である。また、展示室のレイアウトは、ちょっと辿って歩きにくいという感じがした。

謎なのは、二階にあるカフェテリアが、「Càfê Hai」というベトナム・スタイルの店(ウェブサイトには『当館の略称「MOT」と同じ発音のMôtはベトナム語で「1」を意味し、Haiは「2」を意味します』という、無理矢理の解説が載っているが… )というところ。せっかくなので、フォーを美味しくいただいたが、何故ベトナム?

そもそも、「Museum Of contemporary art Tokyo」を略して「MOT」とする無理矢理さ加減も、たいしたものだという気もする。



雑貨屋で見つけたのが、シート状になったシェービングフォーム。水に濡らせば泡になるというもので、厳しくなった航空機内持ち込みに対応したアイディア・グッズということです。一瞬、手に取りかけましたが、歯磨き粉などとのシリーズ展開を強く求めたいと言うことで、購入は自制。