IN/OUT (2010.5.30) |
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外国からのお客様をとりあえず東京ガイドするのに、やっぱり東京タワーが最強と実感した今日この頃。果たして、近い将来、スカイツリーにその座を奪われるのかしらん? 最近のIN"Whip It" (10.5.30)Drew Barrymoreの初監督作を観てきた。"Whip"は、ローラーゲーム("Roller Derby")で使われる技の名前。邦題は「ローラーガールズ・ダイアリー」 田舎町に住む女の子が、ローラーゲームに出会ったことで変わっていく姿を描く青春映画。Drewの演出は、これが初監督作とは思えない手堅さだ。古い価値観を押しつける母親との葛藤も、お互いの本心を丁寧に描くことで、ぐっと奥行きが増している。ローラーゲームの選手達の描き方も、悪役を単なる悪者にしない、巧みな描写だ。Drew自身も出演しているが、自身はお笑い担当に徹するところなど、観客が期待しているものを的確に捉えているという感じ。笑いの入れ方も、くどくなるギリギリの所で抑えているようで、良いセンスだと感じた。 主要な登場人物は、ほとんどが女性。Drewらしい、まさに「ガールズ・パワー」が満ちている映画だ。「男気」溢れる女性陣に対し、男性陣の多くが情けない(でも、根は心優しい)描かれ方なのが面白い。ドラマ部分の起伏と、ローラーゲームの試合シーンの迫力とのバランスも良く、見終わった後は爽快。 紆余曲折はあったけど(あったからこそ?)、女優、そしてプロデューサーとして才気溢れるところを見せてきたDrewだが、今後は監督としても、要注目だ。 あと、成田エクスプレスに乗せるまでの1〜2時間には、品川駅近くのEpsonアクアスタジアムが、かなり有効というのも実感。 |