IN/OUT (2010.3.21) |
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区が運営するコミュニティ・バスの新路線が間もなく開業。数ヶ月前から「教育中」と掲示されたバスが走る姿を見ることが多く、何かと思っていたら、新路線開業の準備でした。かなり時間をかけて、入念に準備するものなのですね。 最近のIN"Up in the Air" (10.3.20)Jason Reitman監督の新作を観てきた。邦題は「マイレージ、マイライフ」 邦題から想像される「マイレージ狂想曲」のような内容ではない。むしろ、そういうのが好きそうな「DIME」や「日経Trendy」なんかの愛読者には、皮肉の効いた薬になりそうだ(偏見かしらん?)。 年間300日以上を出張に費やす人員整理請負会社の社員。様々な特典カードと航空会社のマイレージを集めることに悦びを見いだし、その場限りのつきあい以上の人間関係を築こうとはしない、スマートなエリート・ビジネスマン。そういう主人公を演じるのが、George Clooney。 彼の仕事は、不況時代にこそビジネスが拡大する職種だ。しかし、そこにも経費削減の波が押し寄せ、生き甲斐となっている出張が廃止されそうになるという、皮肉に満ちた設定を活かした脚本が、とても良く出来ている。さらに、George Clooneyが、実に適役。脚本、役者、演出の素晴らしいバランスが取れた映画である。 物語は、佐野元春が歌う「いつかは誰でも愛の謎が解けて…」的な展開になる訳だが、ほろ苦さが効いていて、一筋縄ではいかない。ラストに爽快感が無いのが、コメディ要素の多い映画にしては、やや物足りなさが残るし、個人的には身につまされる感が大きかったりもしたが、良い作品だった。 住まいの近くに停留所ができるようで、便利になるかと期待もしたのですが、路線図的には、別の提案をしたくなるような…。 |