IN/OUT (2009.11.8) |
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東南アジアからの出張者を連れて、鎌倉へ。古寺の類は、興味を持つ人、持たない人が別れるし、こちらも説明が難しいけど、さすが大仏は、万国共通の分かりやすさを持ってますね。 最近のIN"Drag Me to Hell" (09.11.7)Sam Raimi監督の新作を観てきた。邦題は「スペル」 スパイダーマン・シリーズで大成功を収めたSam Raimiが、古巣のホラー映画に帰ってきたと話題の作品。ジプシーの老婆にかけられた呪いに追い詰められるヒロインの姿を描く。 ストーリーもオチも、ある意味、超典型的なB級ホラーなのだが、テンポ良く引き締まった展開と、怖さと笑いが表裏一体となっているようなショック描写は、凡百のホラー映画とは一線を画す、まさにSam Raimi監督の才気溢れる一作だ。あれだけの大作シリーズを任されながらも("Spider-Man 4"の企画も既に進行中のはず)、こんな映画を撮るところが、本当にすてきな監督だ。 一方で、登場人物達が、完全には感情移入できないような曲者揃いなのも、監督の意地悪さ(誉め言葉)が伺える。ヒロインの行動は、理解も出来るし同情も出来るが、どうしても身勝手なところが透けて見えるし、その恋人は「良い人」というより、単なるボンクラに見えてしまうし… なお、邦題の「スペル」は、動詞の「語句をつづる」ではなく、「呪文」という意味の名詞の方。原題と全く無関係の(しかも、分かりにくい)邦題は、基本的には大嫌いなのだが、まあ、Sam Raimiの出世作"The Evil Dead"の邦題が「死霊のはらわた」だったように、これもまたB級ホラー映画の伝統に則ったということか。 第50回 海鷹祭、マグロ漬け丼 (09.11.8)東京海洋大学の学園祭を今年も覗いてきた。 この海鷹祭、マスコミに出て馬鹿騒ぎしているような「女子大生」とは無縁。ご近所の家族連れが大挙して押しかけるという異色の大学祭だ。 もちろん、普通の大学祭と同じように、お笑いライヴとか、焼きそばの屋台などもある。しかし、メイン・イベントは、マグロ解体の実演。屋台で売られる飲食物は、鮭イクラ丼、鯨汁、カニ汁、つみれ汁、ホタテの浜焼き、活き伊勢エビの炭火焼き、白ハマグリの酒蒸しなどなど。ビール片手にそれらを食し、出店で特価販売されている海産物の干物、缶詰、新巻鮭にマグロのサクなどを買って帰るというのが、地域住民の毎年のお楽しみになっているという訳で、そりゃ、来場者の平均年齢も上がろうというものだ。 そして、中でも人気なのが、解体ショーで捌かれたマグロを使った漬け丼。私も、いつも食べているのだが、今年のは今までになく美味。ちょっとした和食屋でも、中々出会えないようなレベルに達していると思う。タレに、卵黄や根昆布の粉末などを加え、これまで以上に工夫しているという話に納得。学生がやっているので、質を一定に保つのは難しいかもしれないが、来年も是非このレベルでお願いしたい。 解体ショーの後、中骨からそぎ落とした中落ちをパックに詰め、一つ500円で売るのだが、購入希望者多数のため、ジャンケン大会。今年も、早々と敗退し、それが残念。 ただ、滅多に出張する機会がない彼女らにとって、日本出張時の休日は、観光よりも買い物が最優先事項。鳩サブレには食指を動かさず、漬物屋と煎餅屋にテンション・アップ。さらに、コラーゲンの錠剤や、ドラえもんのゴルフ・ヘッドカバー、東方神起のCDを探し回るなど、こちらの想定外の動きに振り回されたのでした。 |