IN/OUT (2009.10.18)

近所の運河に、ボラの集団が群れています。年に何度か現れるようですが、尋常じゃない数が水面近くを泳いでいる様子は、ちと不気味。


in最近のIN

Basia @ Blue Note Tokyo09.10.17

Basiaの公演を観に、ブルーノート東京に行ってきた。

本名は、Basia Trzetrzelewska。ポーランド生まれの女性歌手。Matt Biancoに参加した後、ソロ活動を開始。東欧生まれでロンドンを拠点にしているが、音楽的には、ボサノヴァなどブラジル音楽のテイストを感じさせるポップスだ。90年代初頭がそのピークだったと思うが、今年、久しぶりのオリジナル・アルバムを発表している。

2nd Showは、20時45分開演。舞台正面の至近席に陣取った結果、入場してくるメンバー、さらにBasia嬢ご本人とハイタッチすることができた。それは良かったのだが、あの美しかったBasia嬢、東欧系美女の宿命から逃れることはできなかったようで、実に貫禄の有る(と言うか、有り過ぎる)体型に…。ちょっと、へこんでしまった。

バンドは、キーボードのDanny White("Basia"は、個人名というより、彼とのコンビではじめて成り立つものだ)の他、トランペット兼パーカッション、ギターの三人。さらに、モーリシャス出身の双子の女性コーラスという布陣。ドラムの無い編成で、軽い、ラテン風の音が心地よい。そこに乗っかるBasia嬢の声は、高音の艶が厳しくなっているものの、魅力的な声質は昔のままだ。双子のコーラス嬢との息もぴったり。

新作と昔の作品が交互に披露されたが、やはり、一時、かなりのヘビーローテーションで聴いていた"London Warsaw New York"からの曲には、特別な感情が当時の思い出と共に蘇る(特に、"Crusing For Brusing"には涙腺が…)。Basia嬢の外観の変化と、微妙な声の衰えもまた、過ぎてしまった時間を感じさせ、ほろ苦さが募る。

曲によっての出来、不出来の差が結構あったように感じたが、本編ラスト、一番アップテンポな曲、"Copernicus"(歌詞に出てくる都市名を一部、Tokyoに換えるサービス付き)は、それまでの歌唱とは桁違いの熱演で、会場も大盛り上がり。終わってみれば、とても満足度の高い公演だった。



ボラは、何故だか、しょっちゅうジャンプします。夜中に歩いていると、誰もいないのにバシャバシャと水音が聞こえて、ちと怖い。