IN/OUT (2009.8.16) |
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世間的には、先週が夏休みのところが多く、通勤路が空いていたのが、すこしだけ楽だった今日この頃です。 最近のIN「Stitch by Stitch ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし」 (09.8.15)東京都庭園美術館で開催中の展覧会に行ってきた。 タイトルにあるように、針と糸を使った作品が並んでいるのだが、企画内容よりも、夏のこの時期、開館時間を夜8時まで延長していると聞いて、出かけてきた。 手塚愛子氏の、正面から見ると単なる巨大な刺繍、しかし裏に回ると!! という作品や、村山留里子氏の、美しく緻密な細工でありながら肉体の生々しさを喚起させるような作品など、刺激的な作品が並ぶ。思いの外、見応えがある展示だ。 しかし、この美術館は、建物自体が持つパワーの方が強すぎる。1933年に建てられた朝香宮邸(戦後、迎賓館や首相公邸として使われたこともあるそうだ)を、そのまま使った美術館で、アール・デコ様式の装飾がそこかしこに残っていて、独特の雰囲気を醸している。二階の窓から、夕闇が迫る夏の庭園を見渡すと、何とも優雅な雰囲気に浸れるのである。 惜しむらくは、美術館が夜8時まで延長されているのに、庭園は普段通り夕方6時に閉まること。安全上の問題などあって難しいとは思うが、夏の夜の庭園も味わってみたかったところである。 本来は、世間から少しずれた夏休みだと、もう少し大きいメリット=旅行や観光に便利、というのを享受したいところですが、単に、一週間仕事を溜めて、余計忙しくなってるだけというのが、悲しい。 |