IN/OUT (2009.8.9) |
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8月第一週は、夏休み。際だったイベント無し。 最近のIN東京タワー水族館 (09.8.2)都内の水族館で、未制覇だった東京タワー水族館に行ってきた。 あまり良い評判は聞かない水族館だが、それでも、大都市・東京を代表する観光地、東京タワーの一階にある施設。それなりのクオリティかと思っていたが、見事にこちらの期待を外してくれた。 まず、展示されているのが「観賞魚」専門。そして、その展示方法は、流行の環境展示、行動展示、巨大水槽なんかとは正反対。一つ一つの水槽は恐ろしく小さく、そこに狭苦しそうに泳ぐ魚類。まさに、大都市・東京を象徴するかのような超過密ぶりだ(ただし、そのおかげで、魚の種類だけは、やたらに多い。)。さらに、水槽には魚の名前と解説の他に「値札」が! 水族館というより、ものすごく品揃えの豊富な熱帯魚ショップという風情である。 ここに、学術的な志は無く、あくまでも「観賞魚」を紹介するという目的意識が貫かれている。私の好みとする水族館のあり方とはまったく違うのだが、ここまで徹底していると、清々しくもある。その精神は、体長180cmにまで成長するというデンキウナギの展示に付けられた手書きの解説文に見事に現れていた。曰く「安全対策をしっかりしてから飼育を開始しよう。」 再訪することは無いと思うが、それなりに興味深い「水族館」だった。 「原美術館コレクション展」 (09.8.4)原美術館の新しい展覧会(Aug. 1〜Oct.12, 2009)を観に行ってきた。 今回は、特定のテーマや作家の企画展ではなく、原美術館が所有するコレクションからの展示である。なかには、最近の収集作でこれが初公開となる作品もあるということだ。 展示されている作品は、写真有り、絵画有り、ビデオ有り、立体造形物有りとバラエティに富んでおり、作者も、日本、中国、タイ、欧米と幅広い。しかし、特定のテーマが無くても、散漫な印象は受けない。個人の邸宅を改装した小規模な美術館の中に、選りすぐった小品を選び抜いて飾ってある感覚が、とても居心地良い。中でも、Pipilitti Rist氏の椅子+ランプ+プロジェクターの組み合わせ "Laplamp"、やなぎ みわ氏のカラー写真「案内嬢の部屋 1F」、スラシ・クソンウォン氏(タイ)のカラー写真と立体物のミクストメディア "Small is Beautiful - Floating Market"、森 弘治氏のビデオ「『そのこと』について」などが印象に残る。 一応、会社の夏休み。午前中はオフィスに顔を出すも、その後は以前から気になっていた駅前の店でランチ。そして展覧会を観た後、美術館内のカフェで軽くアルコール。週末は混むカフェも平日だと空いていて、大変に結構。 以前の、知らず知らずにマイルが貯まり、長期休暇の度に遠出をしていた時分を懐かしく思う今日この頃。明日からの仕事のことは、あと数時間は頭の外へ。 |