IN/OUT (2009.4.25) |
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急に決まった出張に向け、バタバタと準備中。その間に、なぜか現地作業項目が増えていき、どんどんゴールデン・ウィークに食い込みそうに… 最近のIN"Burn After Reading" (09.4.24)Coen brothersの新作を観てきた。 前作、"No Country for Old Men"のダークな雰囲気から一転、今回はコメディ・タッチの作品だが、そこはCoen兄弟。なんともひねくれた、オフビートのコメディだ。 元CIA局員が執筆中の回顧録が入ったCD-ROMを巡る強請と、登場人物達の不倫関係が絡み、CIAやロシア大使館も巻き込んだ事件に発展。と言う風に粗筋をまとめてしまえば、ハードでシリアスなアクション大作のようだが、登場人物がダメな奴らばかりで、事態が思わぬ方向にこじれていくのが、Coen Brothers流。酒浸りの元CIA局員。出会い系サイトと美容整形に人生の夢を託す女性。脳みそまで筋肉で出来ていそうな単純馬鹿のスポーツ・インストラクター。一見、遊び人だが、優柔不断な上に、トンデモ無い物をD.I.Y.で製作中のエロオヤジ。こんなダメな奴らを、大物俳優が嬉々として演じているのは、監督達の人望か。中でも、Brad PittとGeorge Clooneyの壊れぶりは、素晴らしい。二人とも、もしかしたら、こっちの方が地では無いかと思わせるような、筋肉馬鹿ぶりとエロ馬鹿ぶりを見せている。 ストーリーは、意外にシリアスな面も持ちながら、こちらの予想を裏切り続けてこじれていく。コメディ面は、大笑いさせるような単純なギャグではなく、微妙にリズムをずらした感じ。この、ひねくれぶりと、かなり特殊な笑いのセンス、私は大歓迎だし、ブラックで皮肉に満ちたラストも見事にはまっていると思う。しかし、ここまでひねくれると、万人受けはしないような気もする。 よく考えたら、明日の出発時点で、世の中的には、既にゴールデン・ウィークに突入している人も多いのでした。移動中、観光気分のハイテンションの人達に囲まれると、キツイかも。PCはなるべく開かないようにしたいものです。 |