IN/OUT (2009.4.19)

米国への入国で義務づけられるようになったESTA。Googleで検索し、トップに出てきたリンク先で、あまり深く考えずに申請しようとすると、$40の支払いが必要との表示。不審に思い、作業を中止し、改めて調べてみると、最初に出てきたのは、無料であるESTA申請を代行することでお金を稼ごうとする、詐欺まがいのサイトだと分かりました。

これが、多少でも申請の手間を軽減してくれるような工夫があれば有料代行の価値もあるのでしょうが、入力必要項目や手間は、アメリカ国土安全保障省が設けているESTA申請の公式サイト日本語対応も完璧)と全く同じ。これで金を巻き上げようとするのは、詐欺まがいというよりは、卑劣な詐欺とはっきり言っても構わないか。しかも、こういう卑劣漢に、クレジットカード番号やパスポート番号など重要な個人情報まで教えることになってしまうので、危ない危ない。


in最近のIN

"Slumdog Millionaire"09.4.18

アカデミー賞 8部門受賞の英国映画を観てきた。

インド、ムンバイのスラム出身の若者が、クイズ番組で史上最高の賞金に挑む。映画は、クイズ番組のシーンと、正解を出し続けることにインチキを疑われた主人公が取り調べを受けるシーン、そして、波乱に満ちた彼の生い立ちが、絡み合うように交互に描かれる。それを通して浮かび上がるのは、経済成長に沸くインドが抱える多面性。貧困、不衛生なスラムの生活、児童虐待、売春、宗教対立、闇社会、権力による暴力、増加する富裕層、多国籍大企業の進出。綺麗事だけではない、生々しく、リアルで、そしてエネルギーに満ちあふれたインドの現在が描き出される。

英国人 Danny Boyle監督の演出は、とてつもなく奥深いインドのエネルギーに負けることなく力強い。映画の冒頭のカッコ良さ、ギラギラした色使い、溢れる疾走感、光る選曲のセンス。冷静に考えれば、リアリティよりもご都合主義が目立つ、ほとんどお伽噺のようなストーリーをグイグイ引っ張っていく力量は、並々ならぬ物がある。

難点は、正解すれば2000万ルピーという最終問題に主人公が正解できるかが一つの山場なのだが、その問題が(物語上の必然性があるとは言え)あまり難しくないのだ。司会者が勿体付けて発表する前に、正解かどうか分かってしまうのが、やや盛り上がりを削ぐような気がする。

英語だけでなく、ヒンディー語の台詞が多く出てきたり、ボリウッド・スターが多数出演したりしているが、所詮、英国映画。私の愛するインド映画のお約束、能天気歌謡と華麗な群舞シーンは期待していなかったのだが、Danny Boyle監督は、それも意外な形で見事にやってくれた。これもまた嬉しく、映画好きとしても、インド好きとしても、非常に満足度の高い一本だった。



Googleとしても、お金をもらっているので、明らかな違法ではない「スポンサー・リンク」は拒否できないのでしょうが、検索サイトが持つこの辺の危うさは、要注意。Wikipediaの記載を頭から信じ込まないことなんかも同様ですね。