IN/OUT (2009.3.1)

自宅前にあるスーパーマーケットが、資本系列は同じまま、屋号を変更。これまでは、狭い店内にスーパーと100円ショップが同居するという変則的な作りで、品揃えが物足りず、24時間営業という利便さにも関わらず利用することがほとんどありませんでした。しかし、今回の屋号変更に伴い、店内のレイアウトも変わり、品揃えも多少改善されたようです。これは、なかなかありがたい。


in最近のIN

"Changeling"09.2.28

Clint Eastwood監督、Angelina Jolie主演の映画を観てきた。邦題は、そのまま「チェンジリング」。原題は、日本では馴染みのないヨーロッパ伝承「取り替え子」を意味しているので、配給会社は、こういう時こそ何か適切な日本語タイトルを付けるべきだと思う。

映画は、実に素晴らしい物だった。子供が行方不明になってしまった母親=Angelina Jolieが、本腰を入れて捜査してくれたとは思えないロサンゼルス市警と対立するというシンプルなストーリーかと思いきや、物語は意外な広がりを見せ、クライム・サスペンスや法廷劇など多彩な要素を取り込みながらも、ラストで見事に本題に収斂する。それを支えているのが、Eastwoodの的確な演出。特に、全体に抑えた色調の中に、Angelina Jolieの強さなを象徴するような鮮やかな赤を配置するなど、画面の色彩設計が本当に巧みだと思う。さらに、Eastwood自らが手がけている音楽も、控えめでありながら、きっちりと画面を支えている。

そして、もう一つ凄いのがAngelina Jolieの演技だ。派手なアクション映画でクール&セクシーに決めるジョリ姐と同一人物とは思えない見事な芝居で、「売られた喧嘩には最後まで落とし前を付ける」意志の強い母を演じている。

派手さの無い映画で、ラストに大きな盛り上がりがある訳ではないのだが、地味だが確実に心を打つシーンが随所にある。Eastwoodは、1930年生まれ。これだけの傑作を撮った直後、次回作(日本でも間もなく公開)、"Gran Torino"で監督・主演を兼ね、さらなる大成功を収めているらしい。いまだに、進化し続ける78歳。恐るべし。


色々と届く土曜日09.2.28

久々に土曜日に在宅。そこに電話があり、修理に出していたCDプレイヤーが戻ってきた。メカ部を総取り替えし、ついでにファーム・ウェアもバージョン・アップしてくれたとのこと。

実のところ、音楽はPCにつないだEclipseスピーカーでMP3ファイルを再生して聴くことの方が多いのだが、改めて、メイン・システムでSuper Audio CDを再生してみると、その音の豊かさに感銘を受ける。せっかく、結構な修理代を払ったのだから、もう少し、ちゃんとメイン・システムを稼働させようと思う。と同時に、もっとSACDのタイトルが増えて欲しいとも切望。通常のCDとは、やはり情報量が圧倒的に違う。

さらに、クレジット・カードのポイント引き替えで申し込んでいた、ブラウン製スティックタイプのフードプロセッサーが届いた。フードプロセッサーの必要性を感じたことはあまり無いのだが、獲得ポイントで引き替えられる物を探していて、タダなら良いかも、ということで決定してから一ヶ月後の到着。

さっそく、フードプロセッサーでの定番、ブロック肉から作るハンバーグと、自製マヨネーズを調理。なるほど、便利だ。ただ、肉の挽き加減などは、もう少し試行錯誤が必要だろう。また、昔、泡立て器でトライして撃沈したマヨネーズの乳化に、なんなく成功したのは凄いと思ったが、やはりこの油の使用量を考えると、カロリー・オフ・タイプの市販マヨネーズを使った方が健康に良さそうだと感じる。使用初日は興味津々だったが、放っておくと、使用頻度が減ってしまいそうな気もする。まあ、どうせタダなんだから、適当に使っていこう。

ついでに、最近購入した調理関連の物に、ルクエのスチームケース、レモンスクイーザー、メーカー不詳のニンニクの薄皮取り器もある。スチームケースは、電子レンジでの蒸し野菜作成に非常に有効だ。耐熱食器にラップをかけても同じ事はできるが、ラップを外す瞬間の、アチチッ、が無いのがありがたい。ただ、コスト・パフォーマンスはよろしくない。レモンスクイーザーは、超シンプルでかつ機能的なレモン絞り器で、絞りかけのレモンをそのまま保存できるのが秀逸。コスト・パフォーマンスは、デザイン代が入っていると割り切れば、こんなものか。ニンニクの薄皮取り器は、何のことはない、単なるシリコン製のチューブ。この中にニンニクを入れて上から力をかけてコロコロすると薄皮が取れるというもの。使えば便利だが、無くても困らないという、微妙だけど憎めない器具である。



屋号が変わったといえば、日比谷・有楽町界隈の、シャンテシネ、日劇PLEX、有楽座、スカラ座、みゆき座が、全てTOHOシネマズに館名変更したようです。VIT(V=婆さんが、I=良い席、T=取ってくれる、システム)が使えるようになったなどありがたい面もありますが、各劇場の個性が無くなり、画一化されたサービスが押しつけられるのは、なんだか寂しい気もします。TOHOシネマズなのに、開演前に鷹の爪団のマナー・ムービーが流れないのも、つまらないし。