IN/OUT (2009.2.1)

ニュースでは、今年は2月中旬頃から、などと報道されているようですが、先週から確実に飛散し始めてますよね、スギ花粉…


in最近のIN

"Premonition"09.1.31

Sandra Bullock主演のサスペンス風映画を観てきた。本国での封切りは2007年とのことなので、一年以上遅れての日本公開。邦題は「シャッフル」。

米国公開からかなり遅れ、しかも適当な邦題を付けられたことから、あまり期待は出来そうにないのだが、朝の目覚めと共に迎える一日が不連続(木曜の翌日が月曜、そして土曜という具合)に訪れる、という設定に興味をそそられ、鑑賞。Sandra Bullock演じる主婦は、夫が交通事故死する水曜を挟んで、その週の出来事をバラバラに体験することになる。

主人公が不条理な状況に心理的に追い詰められていく描写は、観ている側にも緊張を強いる。日付がアトランダムに訪れると言うことは、様々な出来事の因果関係が、逆転して見えるということで、こちらの頭も休まる隙が無い。そして、ストーリーは、宗教観まで巻き込み、宿命は変えられるのか、変えられるとしたら、その力はどこから得るのかと、意外にも深遠なテーマに拡がっていく。監督のMennan Yapoは、まだ、ハリウッドでの実績は少ないみたいだが、演出の手腕は手堅いようだ。

果たして、この不条理な出来事に合理的な説明が付くのか、それとも超自然的な解決になるのか、最後まで予測が付かない。もしかしたら、空にビューンなんて"The Forgotten"的な展開かも、という嫌な予感もあったのだが、ラストはなるほどね、という感じで一安心。



地球が温暖化しようが、円高が急激に進もうが、百年に一度の危機が訪れようが、毎年、律儀に花粉を飛ばすスギは、もう、敵ながらあっぱれ。