IN/OUT (2008.11.2) |
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結局、先月は、自分としてはとても外食率の高い一ヶ月になりました。 最近のIN「赤壁」 (08.11.2)John Woo監督が三国志を映像化した中国映画を観てきた。邦題は「レッド・クリフ」になっているが、一般的に知られている「赤壁の戦い」で良かったんじゃないだろうか? 熱烈なファンが多い三国志だが、私は、登場人物の何人かの名前に聞き覚えがある程度だ。映画は二部作となっていて、そのPart 1である本作は、そんな素人にも分かりやすい人物紹介になっていると感じた。しかし、それが単調な説明になっていないところが、実に巧みだ。息もつかせぬアクション・シーンの中で、それぞれのキャラを際だたせるカットを見せつけてくれる。 男の子マインドを燃え上がらせる熱いシーンの連続の中に、お約束の、重力を超越した動きや白い鳩が出てきて、John Woo印満載。それだけで、もうお腹いっぱい。ただ、戦闘シーンでの複雑な陣形の映像化など、見事だとは思うのだが、空間的な広がり感が今一歩、という印象もあった。人物紹介が完了し、よりダイナミックな展開があると思われるPart 2に期待である。 最近のOUTシンガポール・シーフード・リパブリック (08.11.1)品川のホテルパシフィック東京に、この春オープンしたシンガポール料理屋、シンガポール・シーフード・リパブリックに行ってきた。 日本にもシンガポール料理を出す店は結構有るが、問題だったのが、まっとうなチリ・クラブを供する所が皆無だったということだ。肝心のカニが日本では入手困難なので仕方が無いのだが、この店は、ちゃんと現地からマッド・クラブを輸入しているという。しかも、駐在員御用達とも言える現地の有名店、Jumbo、Palm Beach、The Seafood International Market & Restaurantの三店と提携しているという。まさにシンガポール駐在経験者には、夢のような店だ。大いに期待していたのだが、非常に人気が高く、これまでも何度かトライしたが、予約が取れなかった。しかし、ついに訪れる機会到来。駐在時代の知人らと勇んで出かけたのだ。 コロニアル調の建物、天井の高い内装。店の作りは申し分なく、気分を盛り上げてくれる。しかし、メニューを見て愕然…。チリ・クラブとブラックペッパー・クラブはあるが、Drunken Prawnも、小イカをカリカリに揚げたやつも、Bamboo Clamも無い。代わりに、ヒラメや牡蠣など、シンガポールでは見たこともない食材が並んでいる。激しく落胆する。 とにかく、チリ・クラブをオーダー。付け合わせを、揚げパン、蒸しパン、バケットの中から選べるのは嬉しいところだが、お味の方は微妙。辛くないのだ。一体、あの有名三店舗から何を学んだのだ。ここで、落胆は怒りに変わる。 期待が大きかっただけに、ショックもでかく、店を出る。入り口には、入店待ちの人達が列をなしていて、相変わらず人気は高いようだが、こんな雰囲気だけで魂の入っていない店で、シンガポール料理を評価しないで欲しいと叫びたくなる衝動に駆られたのだった。 落胆した店もありましたが、近隣の美味しい店も開拓できた10月でした。また、どこで食べるかよりも、食欲旺盛な人と一緒にがっつり食べることが何より重要ということを再認識した今日この頃です。 |