IN/OUT (2007.10.28)

シネコンの隆盛もあってか、日本の映画館も指定席制が当たり前になりました。一方、日本の映画館の独自文化、パンフレットは廃れていないようです。何で、あんな高くて中身のないものを買う人がいるのか、理解に苦しむところですが。


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"Scoop"07.10.28

Woody Allenの監督・出演の新作(2006年制作。米英では次作もすでに公開済みのようだが)を観てきた。邦題は「タロットカード殺人事件」。

死体のそばに常にタロットカードが残されているという猟奇連続殺人事件を、ジャーナリスト志望の女子大生と年老いた奇術師の素人探偵コンビが追うという基本的なプロットから、ベタな邦題が付けられたのだろう。もちろん、Allenの映画だから、単なる謎解きでは無い。ロンドンを舞台にしたAllen作品というのも違和感があるが(初めてロンドンを舞台にした前作には、本人は出演していない)、イギリスの階級社会の中で右往左往するユダヤ系アメリカ人の女子大生と老奇術師を通して、米英双方に対する皮肉が散りばめられているようだ。

ヒロイン、Scarlett Johanssonは、今をときめく美人女優ということになっているが、本作では、眼鏡と冴えない服装で、他の映画では見られないような垢抜けない外観だ。ただ、そこは、彼女にぞっこんのAllen監督(来年公開の新作でも、ヒロインに起用しているようだ)、ちゃんと水着のサービスカットも用意。すでに70代とはいえ、監督のスケベ心、健在である。

謎そのものは大したことないが、結末に自虐ネタっぽい笑いを用意するひねくれ具合が、さすがWoody Allen。今時、堂々と死に神を登場させる余裕の遊び心もあり、ベテラン・コメディアン兼監督らしい、渋さと軽さが同居した洒落た小品という感じで、好印象だった。



映画館と言えば、昔は上映前にアイスクリームやお菓子の場内販売ってありましたな。館内で食べるアイス・モナカは、いつも以上に美味しかった記憶があります。復活はしないだろうなぁ…