IN/OUT (2006.12.10)

一週間の出張でした。


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久々の欧州出張 (06.12.4 - 9)

海外駐在時代は、ほとんど毎月のように出張していたが(小国・シンガポールからの出張は、必然的に全て海外出張になる)、帰任以降は、その機会は激減。久しぶりの海外出張だった。ただし、以前であれば、自分の裁量で予定を立てて、一人で行動するパターンがほとんどだったが、今回は、同行者有り。自由行動の暇は無い。

訪れたのは、オランダ(Amsterdam & Tiel)、イングランド(London)、スコットランド(Cumbernauld)。アムステルダムでは、夕食後、市内の名所「飾り窓地区」を案内してもらった。オランダでは売春が合法であり、商店が道路に面した窓に商品をディスプレイするように、この地域では、売春婦の皆さんが、それぞれ商品=自分自身を通りに面したウィンドウに陳列し、微笑んでいる。私の好きな作家の一人、ジョン・アーヴィングの小説「未亡人の一年」の重要な舞台となっている地域なので、実際に歩いてみると、小説のイメージが膨らんで興味深い。売春婦は皆、個人営業で、路上に客引きの類は皆無。治安が良いとは言えないらしいが、まだ夜遅くないせいか、それほど危ない雰囲気でもない。パブに入って一杯飲んだが、月曜だったこともあり、本当の「お客」らしき人はあまり見かけず、(女性も含む)観光客で賑わっていた。また、近辺では、これまたオランダでは合法のマリファナを吸わせる店=Coffee Shopも何軒か見かけた。今回は、現地駐在員にアテンドされて駆け足で見ただけだが、売春とソフト・ドラッグの街。観光名所化しているとは言っても、やはり、どこか荒んだ感じがある。

Stirling Castle観光めいた所ではもう一カ所、最終日にCumbernauldからエディンバラ空港へ向かう途中、Stirling Castleに立ち寄った。スコットランドの冬は雨と風の悪天候が続くのだが、この日は珍しく、雲一つ無い晴天。空気は冷たく澄み切っていて、非常に気持ちが良い。
Stirling Castle城の中まで見る時間はなかったが、丘の上からの田園風景の眺めは爽快。Stirlingの町もこぢんまりと風情のあるところで、ここはぶらぶら歩いてみたかった。

食事関係は、中華料理と日本食が多いという、現地日本人駐在員にアテンドしてもらった時にありがちなパターンだったが、スキポール空港ではオランダ名物のkroketを試すことができた。コロッケの元祖とも言われる円筒形の揚げ物で、塩気が強いが、なかなか美味しい。また、Cumbernauldでの訪問先の「社食」で食べたフィッシュ・アンド・チップスとスープのランチもおいしいと思ったが、現地駐在員に言わせると、これが毎日続くのは厳しいとのこと。
Haggisここでは、スコットランドの伝統食を是非食べてみろと、わざわざスコットランド人スタッフが会議室までHaggis持ってきてくれた。羊の肉、内臓、香辛料などを羊の胃袋に詰めたものだ。茹でた後、胃袋から取り出して皿に盛るので、べちゃべちゃとしたペースト状である(写真だと、奥の茶色の物)。マッシュポテトなどとぐちゃぐちゃと混ぜながらいただいてみた。香辛料がかなり強く効いているが、その分、内臓料理の臭みは感じられない。かなり癖のある食べ物で、スコットランド人以外には評判が悪いと聞いていたが、意外に美味しかった。



欧州との往復に利用したのはJALでした。機内エンターテインメント設備は、ずいぶん充実してきたなとは思いましたが(「私をスキーに連れてって」のような、懐かし日本映画を観られるのも良し)、客室乗務員による相変わらずの慇懃無礼な接客態度は、どうも私とは相性が悪いです。