IN/OUT (2006.11.12) |
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涼しくなったと思っていたら、一気に、寒くなってきました。季節が変わるということの面倒くささに、まだ馴染みきれない今日この頃です。 最近のIN"Ellie Parker" (06.11.11)Naomi Watts製作・主演の映画を観てきた。邦題は「ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー」 Naomi Wattsが注目を集めたのは、2001年。女優の年齢を指摘するのも無粋ではあるが、David Lynch監督の"Mulholland Dr."に出演して注目を集めたのが33歳。それからは順調にキャリアを伸ばし、Peter Jackson監督の"King Kong"が37歳の時。かなり、遅咲きの女優さんと言えるだろう。そんな彼女がブレイク前に、"Mulholland Dr." 撮影中に知り合ったScott Coffeyと製作し、2001年に短編として発表、さらに2005年に長編化したのが、この映画だ。 オーストラリアからロサンジェルスにやってきた無名女優がオーディションを受けまくるという内容は、限りなく彼女の実体験に近いのだろう。自分の生の姿をさらけ出しているような、露悪的とも言えそうなテンションの高い演技と、低予算の自主製作映画らしい手持ちカメラの画質の悪い映像が、ドキュメンタリーと見間違えそうな雰囲気を出している。見ていて、痛々しくなるような臨場感だ。 あまりに落ち着きが無いカメラ・ワークに疲れるのが難点だが、この手の自主映画にありがちな独り善がり感が少なく、好感の持てる作品だった。現実のNaomi Wattsが成功を収めたからこそ日本でも劇場公開されたということで、劇中のEllieが向き合う現実の苦々しさが緩和されているのも、良い感じだ。 まだ馴染めないと言えば、東京に戻って以来、業務スケジュールの自由度が大きく減ってしまったこともあります。年末に向けて、あれやこれやが自分で制御不能になりつつあって、困った困った。まあ、準備不足という自責もあるのですが… |