IN/OUT (2006.11.5)

今年も、東京海洋大学の学園祭に行ってきた。

大学の性格からか、学園祭としては極めて地味な部類だろう。派手な芸能人を呼ぶことも無いが、今年は、客員助教授に就任したさかなくんがイベントに参加するそうだ。まぁ、地味は地味だが。

学園祭の目玉は、マグロ解体ショーと、屋台、即売会。さすが海洋大学なのである。マグロ解体ショーでは、目玉までくりぬく大サービス。即売会には干物や缶詰が並び、屋台ではマグロの漬け丼や伊勢エビ汁などが低価格にて提供される。また、留学生による屋台（今年は、インド、フィリピン、韓国、タイなどが出店）の料理も見逃せないポイントだ。あと、水泳用の25mプールが釣り研究同好会による釣り堀となっていたのには驚いた。水泳部の了解をどうやって取ったのだろう？

天候にも恵まれ、多くの人が訪れていたが、大学生よりも、充実した食材を目当てにした近所のおばさん、おじさん、子供連れの方が多い。異色の学園祭だが、これこそ、地域に開かれた大学だと思う。

Jack Black主演のコメディ映画を観てきた。邦題は「ナチョ・リブレ／覆面の神様」

メキシコで、孤児院の子供たちのために、昼は聖職者でありながら、夜は覆面レスラーとしてお金を稼ぐ実在の人物をモデルにした作品だ。これを、芸達者なJack Blackが演じるのだから、面白くならない訳がないと期待したのだが、残念ながら、まるで子供だましの作品だった。まぁ、Nickelodeon Moviesが制作に関わっている時点で、お子様向けだと気づくべきだったが。

音楽にDanny Elfmanを起用し、Jack Blackの歌声が楽しめる場面も用意されているなど、多少の気合いも感じられるのだが、肝心の笑いが弱すぎるし、プロレス・シーンにサプライズが無いのも痛い。

体を張ったギャグをやりながらも、どうしても人柄の良さのようなものがにじみ出してきてしまうJack Blackの特徴が災いしたような印象で、残念。Adam Sandlerと同じように、米国では人気なのに、日本では受けないコメディアンへの道をまっしぐら、という気がしないでもない…