IN/OUT (2006.9.3)

忙しいと言っても、一週間のうち、24時間×7日間が全て忙しい訳じゃないのに、どうも時間の使い方の優先順位を間違えているような気がしてきました。


in最近のIN

"Veera" (06.9.3)

先週に引き続き、「踊る! 兄貴祭り <チャンドラムキ>公開記念映画祭」である。今週の作品、邦題は「ヴィーラ ~ 踊る ONE MORE NIGHT!」

主演はもちろん、"SUPER ☆ STAR" Rajinikanth 。今回は、貧しい地方出身ながら、歌手として大成功する人物に扮している。もちろん、女性にはモテモテで腕っ節が強いのは、お約束。偶然の成り行きで、二人の妻をめとってしまい右往左往することになる。

コメディ色が強く、ややお色気系でもあるが、先週観た「チャンドラムキ」や、8年前に大ヒットした「ムトゥ」に比べると、チープ感が強い。挿入される回想シーンや空想(妄想)シーンが、時に本筋を忘れさせるほど強引なのが、インド映画の特徴の一つだと思うが、それが、この作品では特に顕著だ。格闘シーンも、決してアクションが上手とは言えないRajniを格好良く見せるための特殊効果が、今一歩。さらに、ストーリーがほとんど破綻するほどのご都合主義。ラスト近く、全てを解決するはずの母親のセリフが、あまりに無茶苦茶なんで、良識溢れる日本人観客からは失笑が…。

などと、欠点をあげつらうのもインド映画の楽しみの一つなのである。なお、この映画祭、「インド人は¥300引き(要証明)」となっているところが、妙におかしい。



久々の徹夜仕事後のインド映画。ある意味、脳内パラダイスになるのだけど、一週間の楽しみがこれだけ、という生活はいかがなものかと我に返る、今日この頃です。