IN/OUT (2006.6.11) |
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先々週、日曜定休で落胆したインテリア店を、先週、再度訪れ、結局、当初考えていた物とは全然違うアートフラワーを購入。本日、配送されてきました。 最近のIN"Poseidon" (06.6.11)1972年の傑作パニック映画 "The Poseidon Adventure"を、Wolfgang Petersen監督がリメイクした作品を観てきた。72年版は、(映画館ではなくTVでだが)何度も観た大好きな作品だ。 大型豪華客船が転覆し、生存者達が、上(転覆しているので船底)を目指して進んでいくという基本設定は同じだが、さすが、海を舞台にした作品を得意とするPetersen監督。息をもつかせないペースと圧倒的な迫力の映像が続く。災害に遭遇した人々をリアルに描いた映画としては、素晴らしい出来だと思う。 ただし、人物描写にはほとんど力を入れていないようだ。手垢の付いたような父娘の愛情話が挿入される以外、個々の登場人物の個性が際だつ事がない。後で発展させられそうな伏線めいたエピソードも挿入されるのだが、それらが活かされる事もない。スピード感のあるリアルな展開を追求し、元々の脚本にあったネタを敢えてカットしたのかもしれないが、なんだかもったいないような気がする。何よりも、主人公の行動を支える意志、動機付けが見えないのが不満だ。 その点、72年版は、登場人物達の個性をしっかりと描き分け、1人1人に見せ場があった。リアルさの追求は二の次で、むしろ寓話めいた感じだったので、今回のリメイクで監督が目指した物とは全く違ったのだろう。それでも、Gene Hackmanが演じた青年(武闘派)牧師の強烈な個性と意志の力は、どこかに残してもらいたかった。あと、挿入歌は、是非、"The Morning After"にしてもらいたかったと、72年版ファンは思うところである。 教訓としては、インテリアは、サイズも含め慎重に選んで、衝動買いはしちゃいけない、ということでしょうか。 |