IN/OUT (2006.4.9)

杉花粉のピークは過ぎたようで、やや、楽になってきました。調べてみると、昨年と比べると、花粉量も飛散していた期間も、大違いだったようです。それでも十分辛かったので、来年のことが既に心配にもなってくる今日この頃です。


in最近のIN

"The Producers" (06.4.8)

Mel Brooksのミュージカル映画を観てきた。

Mel Brooksは、私が最も敬愛するコメディ映画監督だ。彼の笑いは、ユダヤ系自虐ギャグが根本にあるが、同じユダヤ系コメディ映画作家 Woody Allenのような上品な知性を感じさせる笑いとは正反対。ベタでナンセンスなギャグと下らない駄洒落、そして下ネタ。ほとんど、中学生レベル、いや、小学生レベルのようなギャグをこれでもかと繰り出してくる馬鹿馬鹿しさ。それなのに、どこか一本筋が通っている何かを感じるのは、秘められた真摯な作家性によるものなのか、単なるこちらの勘違いなのか。

この作品は、元々、1968年の、Mel Brooksの出世作となった映画だ。それが、2001年に、彼自身の手によりミュージカル化されブロードウェーの舞台で大成功を収める。そして、そのミュージカル版を改めて映画化したのが、本作だ。Mel Brooks自身は、今回は製作と脚本(あと、全曲の作詞・作曲)だけで、監督は手がけていない。なお、エンド・クレジットを見ると、鳩のHildaと猫のTomの声を、"例によって"担当していたようだ。

ミュージカル映画というと、登場人物達が演技の途中でいきなり歌って踊り出す不自然さを許容できず、どうしても没頭できない、ということが良くあるのだが、この映画に関しては無問題。Mel Brooksのお馬鹿ワールドとミュージカルの相性は、とても良いようだ。

主役は、ブロードウェー版でも主役を務めていた二人なので、息もぴったり。さらに、Uma Thurmanの弾けた演技が絡む。他の出演者も皆、実に濃くアブナい。

本人が監督はしていないものの、細かいギャグが画面の隅々まで詰め込まれた悪乗りしすぎの馬鹿馬鹿しい世界は、まさにMel Brooks作品だと満足していたのだが、さらにエンド・ロールの最後の最後に、嬉しいサプライズが。もう、お腹一杯、大満足である。



とにもかくにも、来週以降は、もう少し、活動的に行く余裕が出てきそうではあります。