IN/OUT (2006.3.19) |
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すっかり春めいてきましたが、花粉は飛ぶし、嵐のような風は吹くし、時期的にも忙しいし、あまりワクワク感がありません。春ってこんなものだったっけ。 最近のOUT"Calvaire" (06.3.18)ベルギー産の恐怖映画を観てきた。日本公開タイトルは「変態村」。 原題は単に「受難」という意味なのに、「変態村」。この確信犯的キワモノ邦題にまんまと釣られて見に行ったのだが、あまり印象に残る作品ではなかった。 男ばかりの村中に淀む狂気と、そこに囚われた男が受ける苦難。陰湿で救いようのない雰囲気だ。観客に不安感を抱かせようという演出の意図なのか、BGMがほとんど使われていないのだが、常に不協和音が鳴り響いているような印象を受ける。宗教的寓意を含んでいるように思われる箇所もあるが、そんなことを掘り下げて考えてみたくなるような魅力が無い。主人公に感情移入できないのだ。 映画館は、渋谷のRISE X。定員38人だが、かなり変則的な構造で、席は二階建てになっている。スクリーンは小さく、二階席からだと見下ろすような感じになる。決して悪くはないのだが、これで通常映画館と同じ1,800円というのは、いささか不満である。 体調管理も難しく、また、着る服の選択も面倒くさく、季節の変わり目というのは本当に厄介だと思う今日この頃です。「暑い」か「もっと暑い」の二種類しか季節がなかった前任地が懐かしいっす。 |