IN/OUT (2005.11.27)

矢野顕子 さとがえるコンサートの季節になりました。

これまでは、公演日程に合わせて休暇を取得して、訪日ツアーを敢行していました。航空券を予約してしまえば、予定通りの休みをごり押しできる強みがあったのですが、日本勤務になった今年からはそうも行かず。申請していた休みのいくつかを諦めざるを得ませんでした。それでも、東京以外の公演も、何カ所か観る予定です。まずは、名古屋から。


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名古屋港水族館 (05.11.27)

名古屋に行ったついでに、水族館を訪れた。

入館すると、いきなり、イルカの大水槽が目に飛び込んでくる。この演出は素晴らしい。ここは、イルカ・ショーを行うプールの脇の、楽屋に相当する部分のようだ。わざわざ芸を仕込まなくても、くつろいだイルカの姿だけで、十分楽しめると思う。

目玉展示の一つ、白イルカ「ベルーガ」は、ちょうど給餌の様子を見ることができた。給餌と芸の調教を一体のものだと解説するアナウンスが流れていたが、イルカ・ショー不要論者の私には、納得がいかない。ベルーガ自体は、想像以上に大きく、真っ白で、愛くるしい表情をしている。

イルカ関係以外も、規模やインパクトは大きくはないが、イワシの群泳や、狭い穴をくぐり抜けるタコなど、見せ方にちょっとした工夫を凝らした展示が多い(ナメクジウオは、絶滅危惧種なのにぞんざいな展示方法で、可哀想だったが…)。生きたシャコ貝など、珍しいものも見ることができた。

イルカやシャチのショーに力点を置きすぎていること、建物の構造に難点があると思われること、周囲が三流観光地的安っぽさに溢れていることなど、気になる点もあるが、中々良い水族館だった。



名古屋での夕食。たまたま目に付いた「創作和食」の店、というのに入ってみました。店員にお勧めを聞いたところ、味噌を塗った白身魚の蒸し焼き、という答えが返ってきました。さすが、味噌王国・名古屋。出てきた料理は、こってりした味付けながら、非常に美味。さすが、味噌の使い方が巧みだと感じます。独自の食文化を形成している地域だと、改めて思いました。

他にも、ひつまぶしや天むすなど、名古屋発の特色ある料理は多いけれど、どれも、チープ感やB級感が漂ってくるところが、一種のブランドと化した沖縄料理等とは大きく違うところだと思います。…と書くと、名古屋人を敵に回してしまうかしらん。