IN/OUT (2005.5.1)

バンガロールからムンバイに立ち寄った後、今は日本に滞在中。


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Mumbaiも最後の訪問か? (05.04.26)

バンガロールから国内線で1時間半、ムンバイに移動した。

両都市を比べてみると、圧倒的にムンバイの方が大都会だ。しかし、インフラ整備が遅れているという点では似たような物である。特に、空港から市の中心部への移動は、かなりの苦痛だ。車しか移動手段が無いが、大渋滞の中、延々一時間以上かかる。帰りのフライトの時は、十分に時間的余裕を見て出発しないと、非常にイライラすることになる(我々が乗った車は、エアコンの調子が悪いせいで、イライラ倍増だった)。

郊外に広がるスラム街の大きさはバンガロールの比ではないが、それでも経済の中心地だけに中所得〜高所得層の人数も多いのだろう。市の中心部の道路では、バンガロールのようなバイクや三輪タクシーではなく、四輪車の方が多い。そのためか、警笛のけたたましさでは、ムンバイの方がましに思える。

今回は、朝のフライトで到着し、そのまま深夜のフライトで帰るというスケジュールで、宿泊しないのだが、昼間、大荷物を持って訪問先に行くわけにもいかないので、デイ・ユースでホテルの部屋を確保しておいた。これが、大正解。暑く、埃っぽい町を歩くので、シャワーが浴びられるというメリットは何物にも代え難い。さらに、この部屋が、海に面した非常に景色の良いところだったので、泊まらないのがもったいなく思えてくる。夕食は、前回来た時にも訪れた、"India Jones"。日本、韓国、タイ、中国など、アジア多国籍料理の店だ。ダジャレめいた店名と、節操のないメニュー(オムライスまである)から、コンセプト勝負で味は二の次の店かと思いきや、どの料理も美味しい。この店に限らず、今回のインド出張で食べたインド料理はもちろん、「インド料理以外の料理」もレベルが高いと思える物が多かった。インドの料理人は全体に器用なのかもしれない。

ムンバイでは、市の中心部のごく一部しか訪れていないので、あまり土地勘ができないままだった(仕事後、Gate of Indiaまで徒歩で行こうとして、道に迷ってしまった…)。インドの大都市、まだまだ奥が深そうで、当分、来る機会が無くなってしまうのが残念である。



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そして東京 (05.04.27 - )

ムンバイからシンガポールを経由して東京に移動した。深夜を含むエコノミー席長時間移動は辛い。

今回は、6月以降の住居問題に目処をつけることが目的だったが、紆余曲折・試行錯誤の末、まぁ、なんとかなるかなという感じにはなった。これから準備しなければならない事が多々残ってはいるが。

7年ぶりに日本に住むことになり、そういう目で東京に滞在してみると、色々と心配も出てくる。なによりも物価の高さ。特に、シンガポールで、日常の足としてタクシーを使う生活に慣れてしまうと、東京のタクシー代の高さは脅威だ。冬物衣料代も必要になるし、食費もかかる。一方で、駐在員故の手当・優遇も無くなる訳で、消費行動を根本から見直さなければならない。

この7年間で、色々な技術革新に対してすっかり浦島状態になっているのも困りものだ。地上波デジタルだ、110度CSだと、訳の分からないキーワードが並ぶテレビ事情も謎だし、GSM文化圏とは全く違う携帯電話も難しい。まあ、こういうのはすぐに慣れるのだろうとは思うが。

しかし、一番、気が重くなったのは花粉だ。幸い、既にピークは過ぎていたので、くしゃみ・鼻水が止まらないということはなかったが、風の強い時に外を歩くと、喉・鼻・目の不快感と思考能力の減衰という、軽いけれども懐かしの症状が…。早くも、来年の春が憂鬱である。



ということで、明日シンガポールに戻り、本格的に引っ越し準備を始めることになります。間に合うかね?