IN/OUT (2005.4.24)

日本への帰任辞令を受け取りました(日本に帰る羽目になった、というのが本心か)。5月一杯でシンガポールを離れることになります。

その一方で、先月から続く大忙し状態は相変わらずで、これに引っ越しや引き継ぎが重なると、ほんと、どうなることか。まあ、今回の出張である程度は片づくかしらん。

ということで、今は、インド、バンガロールにいます。


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Bangalore、最後の訪問か? (05.04.20 - )

インドに一週間程度の出張中である。こっちで関わっている仕事が、いよいよこれから面白くなりそうなところで、異動辞令を受け取ってしまい、残念至極だが、とにかく今回の出張で色々なことに目処をつけてしまわなければならない。

バンガロールでは、the PARK Bangaloreに宿泊している。例によって、バンガロールの部屋の確保は難しく、やや高めのホテルになったが、design hotelsの一つで、なかなか居心地が良い。建築と内装を担当したのはConran & Partners London。ロビーや食堂、客室内の調度品など、いちいちこだわったデザインになっていて、楽しい。バスルームなど、狭めではあるが、使い勝手とデザインが両立していて、さすがだ。ただし、サービスの一部は手際がよいとは言えず、ちょっとイライラすることも。

ホテルから事務所までは、徒歩で10分ほど。距離は短いが、歩道の凸凹が激しく、さらに一カ所、決死の覚悟で大通りを横断しなければならないのが辛い。後は、土埃と排ガス。喉や肺にもよろしくない環境ではある。

平日の食事は、インド料理の会食の他、イタリアン、中華、和食も試す機会があった。超高級ホテル The Leela PalaceにあるZenは、店の外観こそ、怪しく改変された日本料理を出しそうな雰囲気だが、少なくとも昼のセットメニューはきちんとした味付けで、刺身の鮮度を除けば、納得のいく和食だった。一方、庶民派、天竺牡丹(Dahlia)では、店員の日本語能力に改めて舌を巻きつつ、居酒屋メニューに舌鼓。Taj ResidencyにあるMemories of Chinaの四川料理も、本当の四川料理とは違うとは思うが、日本人の口に合う味付けだ。

金曜の夜は、地元インド人に、一番人気のパブ、SPINNを紹介してもらった。しかし、ここは男女カップルしか入れない店だった。店の前には、フリーでやってくる女の子を誘って一緒に入店しようという目論見のインド人ヤング・ガイが多数たむろっている。これは、東洋人がうろうろしていても見込みが無いと、そうそうに諦め、Barton Centreにあるパブ"The 13th Floor"へ行く。予約客で一杯で立ったまま飲むことになったが、お洒落インド女性が多く、目の保養。

日曜は、一日フリーになったので、午前と午後、それぞれ二時間ずつ、街を歩き回った。事務所との往復で通るM. G. Roadを中心にして、周辺の道を探索してみたが、日曜で車通りが比較的少ないこともあり、なかなか楽しい。野良牛も野良犬も沢山。こぎれいなブティックもあれば、謎めいた雑貨屋もある。前回来た時は、長期滞在用のサービス・アパートメントを探す目的で歩き回ったが、もはや長期滞在する可能性がなくなった今回は、ただただ面白がって歩くばかりだ。この界隈に限っては、大分、土地勘がついてきた。昼食は、M. G. Road沿いに看板が出ていて気になっていた"Caesar's Restaurant"に入ってみた。外からでは判別できなかったが、意外にも高級そうなレストランで一瞬ビビったが、マトン・カバブとビールとデザートで400ルピー。まぁ、許容範囲だろう。味付けはナイス。

バンガロールには、あと二泊する。市内交通の便が悪く、長期で住むには色々大変かもしれないが、たまに出張で来て、一・二週間滞在するには、なかなか面白い町だ。これで当分来ることが無いと思うと、非常に残念である。

因みに、インド人は、YESの時に首を横に振る。正確には、振ると言うより、ゆらゆらと揺らすような感じ。ごついインド男性が微笑みながら首を揺らす様は、不気味に可愛い…

そして、インド人に何か頼んだりした時、「ちょっと待ってくれ」という意味で使われるのが「Give me two minutes」。たとえ、10分かかるような状況でも「2分間」。誰に聞いても「2分間」。これもまた、インドの謎の一つである。
4/24 18:00 記



来週もまだ出張が続きます。一方で、日本に帰っても家が無く、引っ越し準備をしようにも、引っ越し先が決まっていないという難題に直面。さてさて、どうするかね。