IN/OUT (2005.3.20)

先週はゲストがまとまって来星していました。

アジアの他都市から来る人や、あちこち出張で飛び回っている人達を迎えるとなると、夕食などでシンガポールの良さを知らしめねば、という負けず嫌い意識が出てくるものです。まぁ、それなりに皆さんには堪能していただいたとは思いますが。

個人的にも納得のいったのは、Harry's BarのEsplanade店。たまたま今は、Fullerton HotelをバックにしたMerlionが完璧に見えるロケーションに臨時の席が作られています。出張者だと、タイミングが合わないとMerlionなんか見てる余裕が無いし、でも私としては、是非、お見せしておきたいし。お洒落に飲めて、Merlion見物もできる良い所です。夕食後に訪れてみたらちょうど席が空いていて、ラッキーでした。


in最近のIN

"Million Dollar Baby"05.03.20)

Clint Eastwood監督のアカデミー賞受賞作を観てきた。

若いとは言えない貧しいウェイトレスが、老トレーナーの指導を受け、女性ボクサーとして才能を開花させていくという、一見、熱血スポ根ドラマを想像させるプロットだが、画面も物語のテンポも、やたらと渋い。ボクシング・シーンにも、「ロッキー」のような過剰な興奮は無い。と思っていたら、物語は急転直下、思いがけない方向に進んでいく。

良い映画だとは思うが、これがアカデミーの作品賞というのは、個人的には納得がいかない。深刻な話の方が、ああいう賞レースでは受けるのだろうが…。助演男優賞のMorgan Freemanは、いつも通りの安定した演技だ。監督賞を取ったEastwood御大。今年で75歳。声はずいぶんとおじいさんらしくなっているが、体の動きはシャープなものだ。「フィルムの質感」を大切に残しているような画面が、いかにも超ベテラン映画人という感じの絵作りだと思う。丁寧な人物描写も上手いし、監督賞でおかしくないとは思うが、アカデミー賞は米国映画人によって選ばれる賞なので、御大の業界内での人望の厚さをの方を感じてしまうのは、意地悪か。

文句なしに凄いのは、主演女優賞のHilary Swankだ。本当に大した役作りだ。ボクサーとしての筋肉の付き方、動き方にも嘘くささがなく、相当の鍛錬をしたのだろう。後半の「急転直下」後の演技もまた、見事。彼女を観るだけで、十分に価値のある映画だろう。



ただでさえバタバタする年度末。今回の年度末は、過去に無く、あれやこれやが重なって、てんてこ舞いになりそうです(てんてこ、って何だ?)。そんな中、余ったマイル消化で、一瞬だけ日本に行こうかと計画を立てかけて、やはり、あまりに中途半端な旅程にしかならずギブアップ。いやぁ、てんてこてんてこ。